年々増加している熟年離婚。

熟年離婚とは、一般的に20年以上の結婚生活の末の離婚のことです。

そもそも長年連れ添った夫と、なぜ今になって離婚したいのか?

以前から夫のDV(ドメスティックバイオレンス)やモラハラ(モラルハラスメント)に悩んでいた、夫の浮気が続いている、夫のギャンブルや借金グセ、親族との関係、夫の介護までしたくない、など理由はさまざまです。

離婚を考えながらも、離婚後の生活資金の不安や子どもにお金がかかることなどを理由に、長い間我慢したり耐えてきた女性からの相談も多くあります。夫の定年退職や子どもの就職などを機に、熟年離婚を決心するケースもよくみられます。

ここでは熟年離婚を考えている女性に向けて、熟年離婚後の生活の不安を軽減するために、準備することや知っておいてほしいことをまとめてみました。

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熟年離婚を決心した場合、次の4つの不安が考えられます。

  1. 経済的な不安
  2. 住まいの不安
  3. 健康面での不安
  4. 精神面での不安

それぞれについて説明します。

<経済的な不安>

婚姻中も仕事を継続していた場合は、経済的な不安は少ないかも知れませんが、長いあいだ専業主婦やパートアルバイトだった場合、熟年離婚後の経済面での不安は否めません。

離婚後の経済面については、熟年離婚の際に自身の貯蓄や財産分与が多くあったり、夫のDVや浮気などで慰謝料が発生する場合は、余裕をもって離婚後の生活の計画ができるかもしれません。

熟年離婚後の生活に必要となる資金を考えて、離婚前にできるだけ多くの金額を準備できると不安も心配も軽くなるでしょう。

離婚後の生活のために、働ける状況なら就ける仕事を探しておくことも大切です。

夫が厚生年金に加入の場合は、年金分割の制度も受けられる場合もあるので、前もって受けとれる金額などを調べておくと、老後の生活の計画を立てやすくなります。

お金

<住まいの不安>

熟年離婚後も現在の住まいに継続して住める場合は、住まいを探す必要はありませんが、ローンが残っている場合などは、ローン返済をどうするか考えなければなりません。現在の住まいが賃貸物件の場合、離婚後に住む物件を探す必要があります。

新たに物件を借りる場合には、まとまったお金と保証人も必要なことがあるということも考えておかなければなりませんし、熟年離婚後に実家に戻るという選択もありますが、高齢の親の介護で思うように仕事ができなくなる場合もあります。

熟年離婚後の住まいの問題は意外に難しい場合が多いので、きちんと計画しておきましょう。

<健康面での不安>

今は健康で、一人になっても自分で何でもできると思えるでしょう。しかし歳を重ねていく毎に、病気やケガのリスクも高くなっていきます。

熟年離婚後に病気になるかもしれません、足が不自由になって思うように歩けなくなるかもしれません。

例えば病院に入院する際や手術の際にも、家族の署名が必要な場合があります。お子さんが近くに居て当てになるのならいいですが、一人で動けなくなったときにはどうするのか、頼れる友人が居るかなども熟年離婚を決める前に考えておきましょう。

<精神面での不安>

夫との暮らしは、我慢したりイライラしたりの毎日で精神的に安定しない。

熟年離婚して一人になったら、どんなにラクになるかと考えている女性も多いのではないでしょうか。では実際に一人暮らしになり、金銭的に余裕がなく、友達との食事や旅行なども思うようにできなくなったとしたらどうでしょう。

孤独に耐えられなくなったり悲しくなったり辛かったり、精神的に病んでしまう恐れもあります。

20年以上夫婦として歩んできたのですから、感情に任せて熟年離婚を決めることのないように、本当に離婚しかないのかよく考えて決断することが大切です。

熟年離婚後に多くの苦労を抱えて悩み、嫌な夫とでも誰かと一緒の方がよかったなどと後悔しているケースもあります。

どうしても熟年離婚を選ぶのなら、一時の感情ではなくきちんと考え準備をして臨んでください。

10年後、20年後になっても、「あのとき熟年離婚を選んでよかった」と思えるような決断をしてくださいね。

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