妊娠中や、赤ちゃんを育てている女性で、夫が赤ちゃんに愛情があるのか、赤ちゃんの親として自覚しているのかと不安になることはありませんか?
電話相談の中でも、夫の赤ちゃんへの態度に愛情を感じないと悩んでいる奥様がいらっしゃるのです。
そんな奥様たち、夫のどのような態度に赤ちゃんへの愛情を感じないと思うのでしょうか。
考えられる対処法と合わせて考えてみましょう。
①赤ちゃんと接することを避けている気がする
赤ちゃんを抱っこしていても泣き出すと投げ出す。
そもそも、自分から赤ちゃんに接するということがない。
<原因>
女性は十月十日お腹の中で、徐々に赤ちゃんが育っていく過程をたどり、出産に至りますが、男性はそれを見ているだけですので、自分でそのような実感が少ないということもあるのですね。
そして赤ちゃんに泣かれてしまい、自分が嫌われたのではないかと思い、ママが抱っこしたら泣き止んでしまったりすると、更に自信をなくしてしまいます。
夫が今まで育ってきた中で、自分自身があまり可愛がられたという記憶がない場合もあります。
もしかしたら、赤ちゃんと接する機会がなかったということもあるかもしれません。
<対策>
あやすと笑うようになったり、「パパ」としゃべったりするようになれば「かわいい」と感じて、自ら進んで接するようになるかもしれません。
接し方のコツがあれば、「私はこうやってみたらうまくいったよ」というように「一緒にやってみない?」というスタンスで教えていくというのも良いでしょう。
②自分のことにしか興味がないように感じる
スマホばかりいじっていたり、ゲームやテレビ、読書や自分の趣味などに熱中していて、自己中心的だし、赤ちゃんがいる事に対して無関心・無責任だと思う。
<原因>
まだまだ親としての自覚が芽生えていないのだと思います。
男性は徐々に親になっていきますので、少し長い目で見てあげることも必要かもしれません。
<対策>
母親であるあなたが赤ちゃんにかかりきりだという事はありませんか?
「妻に任せておいた方がいいんじゃないか」とか、「どうせ自分にできることはない」と思って諦めているかもしれません。
夫にできそうな事を見つけて、お世話の仕方やあやしかたのコツなどを一緒にやりながら教えてみましょう。
③赤ちゃんが泣くと怒ったりキレたりする
赤ちゃんが泣き止まなかったりすると、「早く黙らせろ」とか「外に出せ」とか「なんとかしろ」と怒鳴りまくる。
夫自身が大人になりきれていない”お子ちゃま”な感じがする。
<原因>
妻の愛情を全て赤ちゃんに取られている気がして、赤ちゃんに”ライバル心”を抱いたり”嫉妬”や”やきもち”をやいているのかもしれません。
<対策>
まだまだ妻であるあなたの愛情を欲しているのだと思います。
あなたは「夫より生まれてくる赤ちゃんの事の方が大切」って思っているかもしれませんが、ご主人はまだまだあなたの方が可愛いし大好きなのでしょう。
夫が家にいるときは”できるだけ夫を優先する””夫の好きな食事を作る””感謝の言葉やねぎらいの言葉をかける”など、夫を1番にしてあげることで夫の気持ちも安定して、赤ちゃんを可愛がる余裕ができるかもしれません。
④赤ちゃんのお世話をしようとしない
赤ちゃんのオムツ替えや沐浴などを頼んでも、いろいろ理由をつけてやらない。
<原因>
赤ちゃんは小さくて柔らかくて、どうやって扱っていいのか不安だったり心配だったりするのではないでしょうか。
<対策>
夫も赤ちゃんとの接し方を学校で習ったわけじゃないですし、初めてだったら知らなくてもできなくても当たり前です。
優しく教えて可愛く頼って、褒めておだててみましょう。
特に、男性が赤ちゃんの沐浴をしてくれると、手が大きいのでとても安心感があるんです。
「パパがお風呂に入れてくれると気持ちよさそうね」などと、やってくれたときには大げさな位に褒めてみましょう。
⑤イライラしていて赤ちゃんにも当たることがある
仕事が忙しいので、家に帰ったらとにかくゆっくりしたい、ダラダラしたい、何もしたくないと思っていることも考えられます。
赤ちゃんが泣くと、「うるせー、泣かせるなよ」などと言ってキレてしまうパパもいます。
<原因>
男性の多くは、家ではゆっくりくつろぎたい、癒されたいと思っています。
それなのに赤ちゃんが泣いて、妻は赤ちゃんにかかりきりだし、自分はいっぱいいっぱいで余裕がないし、不満を持ってしまうのもわかりますね。
仕事が忙しくて心に余裕がないのかもしれません。
<対策>
夫が仕事から帰ってきたら、できるだけくつろげる状況を作り、赤ちゃんが寝ているときには少しでも2人だけの時間を作って、夫と一緒にくつろぐ時間を共有できるといいですね。
男性は1人の時間も大切です、夫が1人になれる時間を持たせてあげて、赤ちゃんが夜起きなくなる位までは、夫をゆっくり眠らせてあげる配慮もできるといいですね。
⑥子育てにかかるお金に無頓着
赤ちゃんを迎える前後には、出産費用やお宮参り等、さまざまなまとまったお金がかかることもあります。
赤ちゃんのために、どうしても買い揃えなければならないものもありますね。
そんな出費に文句を言ったり、お金を出し渋ったりする夫もいます。
<原因>
赤ちゃんにお金がかかることで、自分の趣味や飲み代などに使えるお金が減らさたり、小遣いを削られたくないと思っているのでしょう。
もともとお金に無頓着で、計画性がない夫もいます。
子どもを育てていくのに、これからどれくらいお金がかかるのかを考えて、妻は「貯金をしないとね」「学資保険は?」などと考えているのに、全く無頓着で浪費を続ける夫もいます。
自分以外の人が自分の稼いだお金を使うことにケチケチして文句を言う夫もいるんです。
<対策>
赤ちゃんのどのようなことにどのくらいのお金が必要になるのか、この先、赤ちゃんが成長して習い事や学校などにかかるお金を大まかに書き出してみましょう。
すでにお子さんのいるお友達や親族、インターネットなどから情報を集めてもいいかも知れません。
それを夫に見せて、2人で使い方を見直したり、貯蓄などの家計計画を立てられるといいですね。
また、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談してみるという方法もあります。
いかがですか。
妻たちは、夫のこのような態度に赤ちゃんへの愛情を感じないと悩んでいるのですね。
他にも、「隣りで赤ちゃんが泣いていても、夫は気づかずに知らん顔でイビキかいて寝てるのが信じられない」という話もよく聞きます。
多くの母親は、常に赤ちゃんに向けてアンテナを向けて気にしているので、ちょっとした物音にも気づくことができるのだと思います。
夫は、「父親なんだから」と言われても、いきなり父親らしくなれるものではないと知っておくことも大切ですね。
夫自身が大きな子どもみたいな存在だと思っている奥様も多いものです。
面倒でもありますが、夫を大きな長男だと思って接してみるのもいいかもしれません。
自分1人で育児をしている”ワンオペ育児”などで、産後に夫のことが疎ましくて精神的にも落ち込んでしまう”産後クライシス”や、夫と一緒にいるのが辛くて”離婚”を考えるような状況にある場合は、早めに私たち夫婦問題のプロに相談してくださいね。