「家庭内別居」というのは、夫婦としては破綻しているが、子どものことや金銭的なことなどさまざまな事情で別居や離婚をせずに、同居を継続している夫婦の状況のことです。
家庭内別居中のご夫婦でも、「いつまでもこんな状況を続けていてはいけないな」「何とかしたいけど修復のきっかけがつかめない」などと考えている方もいらっしゃると思います。
そんな方に向けて、家庭内別居を修復するための9つの方法を提案します。
もし、あなたが家庭内別居を解消して夫婦関係を修復したいとお考えでしたら、ぜひ参考にしてみてください。
①原因を探る
家庭内別居に至った原因は何だったのかを探ってみましょう。お互いに”相手に原因があった”と考えているかもしれません。原因が一つだけということもないと思います。自分自身に原因はなかったのか、相手を許せるのか、相手に許してもらえるのかなど、自分自身をかえりみたり、相手と冷静に話し合える時間が持てるといいですね。
②感謝を伝える
相手がしてくれていることに感謝しましょう。夫が仕事をしてお金を入れてくれていること、妻が家事や子育てなどをしてくれていること、これらは当たり前のことではありません。相手が家族のために何をしてくれているかをよく考えて「ありがとう」などの感謝の言葉をかけるように心がけましょう。感謝されて嫌な気持ちになる人はいないと思います。
③修復したいことを相手に話す
今のように家庭内別居の状況でいることについて、夫婦の関係を何とか修復したいと思っていることをきちんと伝えましょう。その上で関係修復のための行動を起こすということも大切です。あなたの気持ちがわかったことで、相手からの歩み寄りも期待できます。
④「いってらっしゃい」「おかえりなさい」を言う
修復を願っているのでしたら、朝でかけるときや、仕事が終わって帰ってきたときに気持ちよく見送りや出迎えをしてみましょう。「いってらっしゃい、気をつけて」「おかえりなさい、お疲れさま」など、明るく声をかけることがとても大切です。
⑤直接会話をする
家庭内別居の状態にあるときは、夫婦間の連絡は会話でなくメールや手紙での連絡が多くなっていると思います。急に変えることは難しいかもしれませんが、徐々にでも直接会話ができるようにしていきましょう。
⑥一緒に過ごす、共に食事をする
家庭内別居の状態にあるということは、それぞれが別の部屋で過ごし、食事も別々と言う状況なのだと思います。食事を作り一緒に食べることで、会話も生まれやすいですし、テレビを見て一緒に笑うということもあるかもしれませんね。少しずつ一緒に過ごす時間が増えてくることも修復の第一歩です。
⑦相手の良いところを見つけて褒める
夫婦仲が悪い時は相手の悪いところばかり目につくものです。あれもしてくれないこんなことも言ってくれない…。相手が毎日してくれていること、相手が気遣ってくれていることなどを見つけることで、相手に感謝ができたり相手を褒めたりすることができると思います。感謝されたり褒められたりすることで相手の気持ちも少し和らいでくるのではないでしょうか。
⑧非日常のことをしてみる
難しいかもしれませんが、一緒に外で食事したり、一緒に旅行や帰省してみるということは、非日常な環境になりますよね。夫婦の会話を再開するのに良い機会になると思います。
⑨カウンセラーに相談してみる
夫婦の関係がギクシャクしてしまって、修復のきっかけがつかめないということもあると思います。どうしても自分たちだけで解決しにくい場合は、専門のカウンセラーに相談するということも提案します。
いかがですか。
家庭内別居といっても、さまざまな形態や事情があります。
なかでも「夫婦のどちらかが離婚して不倫相手との再婚を考えている場合」「夫婦の口論が絶えない場合」「どちらかにDVやモラハラがある場合」「自分が変わることに抵抗がある場合」などは、家庭内別居の修復が難しくなります。
何とかしなくてはと考えても、既に夫婦の関係が破綻していて、とても修復は無理と言う場合などもあるかと思います。
どうしても修復が難しい場合は、別居や離婚を検討する必要があるかもしれません。
夫婦がいがみ合っていて、会話もなく目も合わせない状況で無理やり一緒に居るより、別居や離婚の話を進めた方がいいという場合もあります。
子どもや金銭的な事情などで、夫婦の双方が今の家庭内別居の状態を”続けるしかない”、又は”続けてもいい”と思っているのならそれも仕方ないのでしょう。
もし夫婦に子どもがいる場合は、子どもへの影響も考えましょう。
状況によっては、家庭内別居より別居や離婚を選択した方が、子どもへの悪影響が少ない場合もあります。
できることなら、家庭内別居を修復して家庭を楽しいところに変えていけるといいですね。
