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そのむかし、たいていの給料は月給袋に現金で入っていて、直接手渡しされていました。
給料日に夫が月給袋を「はい! 今月の給料」と子どもの目の前で妻に差し出す、すると妻は「今月もお疲れさまでした、あなたのおかげで何不自由なく生活ができています、ありがとうございます。」なんて言いながら受け取ったものです。
それを見ている子どもにとっても、父親が働いて稼いでくれたおかげで今の暮らしがあるんだと実感することができたんですね。
夫はその給料袋を妻に渡す前に、自分の小遣い分のお金を抜いていたのか、妻から改めて小遣いとして受け取っていたのかはそれぞれなのでしょうけどね。
今はほとんどの給与が口座振り込みになっている上に、給与明細もネットで確認の方式になっているところもあるようで、妻が夫の給与明細を見ることも不可能な状況のケースも増えてきました。
私の場合は、結婚した際に義母から家計簿を一冊いただいたことを思い出しました。
計画的に物事を進めるのが、そのころから苦手だったんですね、家計簿は見事に続かなかったのです。
家計はどちらが管理していたのかもはっきり思い出せないんですが、夫も私も同じ口座(夫の給与振込口座)のキャッシュカードを持っていて、必要に応じておろしていたように記憶しています。
ちょっと大きな買い物をするときや教育費などについては、お互いに話し合っていました。
どちらか一人がちゃんと管理していれば、ちゃんとたくさん貯金ができて、財産分与たっぷり受け取っての離婚になったかな、なんて思ってみたりして。
夫が家計を管理するのが、いちばん貯金が貯まるという統計を見たことがありますが、夫婦二人で管理している場合が、いちばんお金が貯まらなかったというデータでした。確かに夫婦それぞれが好き勝手に使ったら、お金はたまらないですね。反省です。
あなたのお宅では、家計を誰がどのように管理していますか?
今の方法がベストな管理方法だと思っていますか?
もし家計を夫が管理した場合の、メリットとデメリットを考えてみました。
家計を夫が管理するメリット
- 夫が家計を管理してくれることで、妻であるあなたはお金のことや貯金について気にすることなく、与えられた生活費の中で食費や自分の小遣いのことだけ考えていればいいのです。やりくりで悩まなくていいから気持ちも楽ちんですね。
- 例えば家族や夫婦で外出した際には、夫がほとんどの会計をしてくれるので、結婚前の恋人時代に戻ったような新鮮な気分を味わうこともできそうです。
- 家計管理をしている夫は、預金の金額など家計の明細がわかるので、節約しようという気持ちが強くなったり、もっと頑張ってたくさん稼ぎたい!と思うことも期待できます。
家計を夫が管理した場合のデメリット
- ただでさえ夫の給料を把握しにくい状況なのに、夫の収入がどのくらいあるのか妻が知ることは困難になります。
- 夫が自由に使えるお金がどのくらいあるのかわからないため、夫が何かに浪費していても気づけないということも考えられます。
- 妻が自由に使えるお金がない場合、友達とのランチや旅行など、おしゃれのための出費などにも困ります。
- モラハラ夫だった場合には、夫が納得できないことにお金を出してくれないので、子どもの教育費などでもめることも予想できます。
- 急な付き合いや葬祭、家族の病気などの際にも困ることがあります。
- 妻は、十分でない生活費の中だけでやりくりするしかないのに、夫は自由にお金を使っているという状況になりやすいです。
夫に家計を任せるのなら、できれば収入額を開示してくれるようにお願いしましょう。貯蓄の分は別口座に移すなど、大まかには妻のあなたも家計の状況を把握できるようにしてもらいたいですね。今回はあなたが専業主婦の場合で考えましたが、共働きの場合はあなたにも収入がありますので、夫婦の収入を合わせてどちらかが管理するのか、それとも別々に考えるのかで考えも変わってきます。
家計を握るのは、夫と妻のどちらが向いているのかという問題に関しては、それぞれの性格にもよります。もしどちらかに浪費癖があるようなら、浪費しない方が家計を管理すればいいんですものね。今あなたが家計を管理していて、何か不満や不安なことがあり、夫に家計の管理をゆだねようと考えているのでしたら、まず期間を決めて(半年とか1年間とか)やってみるといいですね。
見直す機会も持てますし「やっぱり私が管理した方がいいな」と思ったら、戻ることも可能なようにしておくことで不安も少なくなります。いずれの場合も、夫婦で話し合って一緒にルールを決めることが大切です。
リカプルでは夫婦問題・離婚問題に関するカウンセリングを行っております。カウンセリングを受けるまでの流れや内容に関するお問い合わせは下記からどうぞ。