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「死後離婚」という言葉をご存知ですか?

配偶者が亡くなった後に、配偶者の親族である「姻族」との関係を断ち切ることをいいます。

「死後離婚」とは表現していますが、これはいわゆる造語で、故人と「離婚」できる訳ではありません。

実際には、”「姻族関係終了届」という書類を役所に提出することにより、義理の親兄弟や親戚などとの姻族関係を断つことができる”というものです。

「死後離婚」の手続きとしては、「婚姻関係終了届」に必要事項を記入し、居住地か本籍地の市区町村役場に提出するだけです。

特別な費用もかからず、夫の親族に許可を得る必要もありません。

手続きする人は増え続けていますが、ほとんどが女性からの申し出なのです。

最近では核家族化や女性の社会進出が進み、特に若い世代には昔ながらの「家に嫁ぐ」という意識が薄くなっているということも理由の一つかもしれません。

書類は役所で入手できますが、自治体によってはホームページからダウンロードできるところもあります。

提出の際に、印鑑や身分を証明できるもの、戸籍謄本が要る場合もありますので、予め調べておくといいですね。

この手続きにより、本人の戸籍には「姻族関係終了」と記載されます。

しかし、義理の親の戸籍には何の変わりもなく、役所から通知が届くこともありませんので、自分で伝えない限り「死後離婚」の手続きをしたことが義理の親などに知られる事はありません。

では、実際に「死後離婚」の手続きをすることによってのメリットやデメリットは、どのようなものがあるのか見ていきましょう。

「死後離婚」の手続きをするメリットは以下の5つです。

①夫の親族とのしがらみを断つことができる

夫の死後も夫の両親や夫の兄弟姉妹と仕方なく嫌な思いをして付き合いを続ける必要がなくなります。

②夫やその親族と同じお墓に入らなくて済む

夫との関係も生前から上手くいってなかった場合や、義両親との関係が悪かった場合には、夫や舅姑と同じ墓には入りたくないと考える女性は多いものです。「死後離婚」の手続きをすることで、夫やその親族と同じお墓に入らなくて済みますし、お墓管理の心配からも解放されます。安心して自身の実家の両親と同じお墓に入ることも叶いますし、自分はお墓にこだわらないというような選択も可能になります。

③夫の両親の介護や扶養から解放される

例えば、夫が”一人っ子”だったり”長男”だというケースでも、夫の両親の扶養義務や介護の心配から解放されます。自身の両親の面倒を、思う存分みることもできますね。

④遺族年金や遺産は変わらず受け取れる

「死後離婚」の手続きをしても、遺産の相続は可能ですし、遺族年金を受けられることにも変わりはありません。これは有難いですね。

⑤旧姓に戻ることも可能

別に「復氏届」の手続きをすることで、旧姓に戻ることもできます。ただし、この手続きをしても自動的に子どもの姓までは変わるものではありませんので注意が必要です。

続いて「死後離婚」をすることでのデメリットを5つご紹介します。

①子どもに義両親の扶養義務が移る

「姻族関係終了届」を提出することで、あなたは義両親と書類上や法律上の縁が切れますが、あなたに子どもがいる場合、子どもに義両親の扶養義務が移ることが考えられます。お墓の管理も子どもに負担がかかってくる可能性もあります。自分のことだけ考えて、安易に届けを出さず、年齢によっては子どもにも相談するなど慎重に考えて判断することをおすすめします。

②夫の法事等に参加できないかもしれない

夫の姻族との関係を断つわけですから、夫の年忌などの法事に参加できなくなる可能性があります。

③”引っ越し”など住まいを替えることになるかもしれない

義両親と同居していた場合や、義両親の近くに住んでいた場合など、縁が切れることを機にできるだけ遠くに引越したいと思うでしょう。引っ越すとなるとお金もかかりますし、生活環境も変わり、子どもがいる場合には転校や友達と離れるなどの転居の影響が考えられます。

④手続きを取り消すことができない

「姻族関係終了届」の手続きは、一度してしまうと取り消すことはできません。もし、後になって義両親との関係が良好になって「戻りたい」と思っても戻ることはできません。どうしても戻りたいという場合には、改めて養子縁組をするなどの大変な手間がかかります。

⑤「薄情な嫁」と言われるかもしれない

「姻族関係終了届」の手続きをしたことがわかったら、夫の親族からだけでなく、友人や知人などからも「薄情な嫁」「冷たい女性」「恩知らず」と思われたり言われたりする可能性があります。ある程度は覚悟が必要ですね。

いかがでしょうか?

「死後離婚」の手続きをすることでのメリットやデメリットをおわかりいただけたと思います。

「死後離婚」にはメリットも多くありますが、デメリットもあることも理解した上でよく考えて手続きするか否かを決めてください。

「死後離婚」は、今現在、夫との離婚を考えている女性や、夫との離婚を考えているけれどさまざまな理由で離婚を断念している女性も、夫の死後に「死後離婚」の手続きをすることで、「自分は死ぬまで夫の親族と縁を切ることができないんだ」と、絶望的な気持ちにならなくて済むというのは、女性にとって救いになるのかもしれませんね。

夫の親族と縁を切ったり、旧姓に戻ったりすることが可能であるということは知っておいて損はないでしょう。

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