夫婦が共働きの場合など、自分ばかりが家事をしていることで妻が不公平を感じてしまうケースが多くあります。
中でも、妻が出産のために産休を取り、その後、産休が明けて職場復帰した場合など、夫婦の家事分担のペースが崩れてしまって、妻が家に居た時そのままの家事分担で続いているということもあります。
この場合には、妻が仕事から帰ると、家事ばかりか育児までしなけらばなりません。
子どもが小さいうちは夜中に起きたり、寝不足が続くことも重なり、妻はクタクタになっているケースがほとんどなのです。
せめて家事だけでも旦那にも分担してほしいと思うのも当然ですね。
もちろん、そんな妻の状況をきちんと把握していて、できる家事や育児を自ら分担してくれている”気の利く旦那”も存在します。
しかし、妻が慌ただしく家事や育児をしていても知らん顔の旦那もいるのです。
なぜ旦那は家事をやらないのでしょうか。
考えられる理由を挙げてみます。
「母親が家事のすべてをこなすことが当然」という家庭環境に育った
旦那が、生まれた時から母親が全ての家事をこなし、父親は仕事に勤しむという姿を見て育った場合、「男は家事はしなくていいもの」と、思い込んでいるということもあります。
下手に手を出せないと思っている
「妻が、全て自分で、自分のやり方で、家事をやりたいからやっている」と思って、自分のやり方とも違うし、下手に手を出せないという旦那もいます。
やれと言われると、やる気が失せるという言い訳的な理由
家事をやりたくないわけではないけど、妻から「やって」と言われるとやる気がなくなる旦那、「今やろうと思ってたのに~」という感じですね。
自分が家事をやる必要性がわからない
「妻がすべての家事を文句も言わず難なくこなしているので、自分が家事をやる必要性がわからない」と思っている旦那もいます。
妻が家事をやるのが当たり前と思っている
「自分が働いて稼いでいるのだから、妻が家事をやって当然」と思っている、ちょっとモラハラ気味な考えの旦那も存在します。
家事のやり方がわからない
そもそも、今まで家事をやったことがないからできない、というケースも考えられます。
このように、旦那によって家事をしない理由がさまざまです。
家事をしない理由によっても対処の方法が変わってきます。
旦那に「家事をしない理由」を聞いてみることも大事だということがわかりますね。
では、実際に旦那に家事をやってもらうために、どのような方法があるのかを見ていきましょう。
①何をどのようにやってほしいのか、具体的に伝える
ほとんどの男性は、どうしてほしいのかを具体的に示してもらわないと理解できません。
例えば、「洗濯物を取り込んでほしい」と旦那にお願いしたら、洗濯物を取り込んでくれます。
いつも家事をしている妻は「洗濯物を取り込んだら、畳んでタンスにしまう」までお願いしたつもりで考えています。
「何で、畳まないの?」と、つい文句を言ってしまいますが、言われていないことはできないだけで旦那に悪気はないのです。
お願いする時には、”何をどのようにどこまでやってほしいのか”を、できるだけ具体的に言ってお願いするようにしましょう。
②家事を細かく書き出して、たくさんあるということを理解してもらう
あなたが家事をする際、手慣れていて要領もよく、旦那からは大変なことをたくさんしているようには見えていないのではないでしょうか。
朝起きてから、夜寝るまでのあなたがしている家事を、細かくすべて書き出してみましょう。
子どもがいる場合は、子どものことで必要な家事についても書きます。
書き出したものを、目につくところに貼っておいただけで、旦那が手伝ってくれるようになったという例もあります。
試してみる価値があるかもしれませんね。
③旦那を褒めておだてて、やるように仕向ける
もともと一人暮らしの経験があったり、家事ができる男性も多くいますね。
旦那がそういう男性だった場合には、まず何かひとつ家事を頼んでみましょう。
例えば、「掃除してくれると助かるんだけど~」などと言ってみます。
掃除してくれたら、ちゃんとできていなくても、どんな結果でも「ありがとう、助かった~」「きれいになって気持ちいいわね~」などと褒めておだてて感謝することが大切です。
男性は子どもみたいに単純なところがありますから、頼りにされたり感謝されたことで「またやってあげよう!」などと感じるものなのです。
④一緒に楽しんで家事をやるように仕向ける
もしかしたら旦那も「自分も家事をやらなきゃ」と思っているかもしれません。
どのように言い出すか悩んでいるのかもしれないですね。
旦那が何か他のことに没頭していない時に「一緒にやらない?」と、声をかけてみることもおすすめです。
同じ家事を手分けしてやったり、妻が炊事している間に旦那に洗濯してもらうなど、いろいろ工夫できますね。
そして、一緒に家事をやったことで空いた時間も、二人でテレビを観るとか、夫婦の会話の時間に充てる等、一緒に楽しむこともできて一石二鳥ですね。
⑤根気よく教える、夫のやり方で見守り、褒めて、感謝する
特に独身時代に自炊の経験があったり、独り暮らしで家事もひと通りこなしていた旦那の場合は、自分なりの家事のやり方があるものです。
普段から妻の家事のやり方に、「何だか手抜きしてるな」「そんなに丁寧にやらなくてもいいのにな」などと、何かしら不満を抱いているというケースもあります。
あなたは、自分の家事のやり方と違うことで、せっかく旦那がやってくれた家事に文句や不満を言ったりすることはありませんか?
やってくれたことに対しては、まず文句を言わずにじっと見守りましょう。
そして、「さすがね」「きれいになったわ」「ありがとう」「助かったわ」など、一度は認めて褒めて感謝することが大事です。
どうしても直してほしいやり方がある場合は、そのあとに「ここをこうしたらもっときれいになるわね」など、優しく少しずつ根気よく教えていきましょう。
旦那がやってくれるのなら、多少のやり方の違いも目をつぶって、慣れていけるといいですね。
⑥家事の道具やエプロンなどを選ばせて、やる気にさせる
とかく男性は”格好”から入るタイプが多いものです。
キッチン用品や掃除用品、旦那のエプロンなどを「旦那と一緒に選んで買う」ところから始めてみるのも一案です。
新しく自分のお気に入りの道具やアイテムがあることで、旦那の家事に対するモチベーションが上がり、楽しく家事に臨めるようになるでしょう。
⑦具合が悪いふりをして、寝込んでみる
旦那に家事をやってもらう”きっかけ”がつかめない場合、体調が悪いフリをして、代わりに家事をやってもらうことも効果的です。
「ありがとう」「貴方のおかげでとても助かったわ」「さすがね」など、感謝の言葉も言いやすいシチュエーションです。
存分に褒めたり感謝することで、以後、旦那の家事参加も見込める方向に持っていきやすくなりますね。
いかがですか。
実際に旦那に家事をやってもらうための方法を7つ、ご紹介しました。
何度も言いますが、決して上からではなく、下手に出てお願いするように話してみること、やってくれたことに対して文句を言ったり、ケチをつけたりしないこと、褒めて感謝して育てることが大切です。
そして、「自分が家事をしている時に、お願いしてみる」ということで、更にやってもらいやすくなります。
「忙しそうだから、手伝ってあげようかな」と思ってもらえたら、旦那が家事をやる気になるチャンスです。
どうしても家事をやらない旦那に対しては、極端ですが「旦那に期待するのをやめる」「旦那の家事だけをやらない」「旦那にやらせることは諦めて、家事代行に依頼する」などという考え方もあります。
旦那に「貴方も家事をやって欲しい」と思っているのなら、素直に話してみたり頼んでみたりしないうちから「うちの旦那は家事をやってくれない」と諦めずに、試しにお願いしてみましょう。
意外に気持ちよくやってくれるようになるかもしれません。
是非、試してみてくださいね。
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