夫の「帰宅恐怖症」ってご存知ですか?
家庭に何らかの精神的な大きな負担があり、家に帰ることが怖くて、寄り道してわざと遅く帰ったり、帰ることができなくなってしまうことです。
妻が怖くて、夫が家に帰れないのです。
サラリーマンや社会的に地位のある40歳前後の既婚男性に特に多いのですが、男性だけではなく、共働き夫婦の妻や、舅や姑が同居の場合や、夫が何もしない場合など、女性にも「帰宅恐怖症」がみられます。
“帰宅恐怖症の夫の改善に向けて、妻ができること”を考えてみましょう。
そもそも、どのような夫が「帰宅恐怖症」になりやすいのでしょうか。「帰宅恐怖症」になりやすい夫の特徴は以下のようなものです。
<「帰宅恐怖症」になりやすい夫の特徴>
- 温厚で争うことを好まない夫
- まじめで責任感が強い夫
- 気が弱く、優しい夫
- 感情を表に出さず、我慢することが多い夫
- 暴力をふるったり、怒鳴ったりしない夫
- 仕事に対しても真面目な夫
- 仕事で大きいストレスを抱えている夫
- 女性の扱いが上手くない夫
- これといった趣味がない夫
- 妻に頭が上がらず、反論できない夫
夫には、それほど悪いところがあるように思えませんよね。
たいていの「帰宅恐怖症」は、一緒に暮らしている妻が原因になっているのです。
次に、夫を「帰宅恐怖症」にさせてしまいやすい妻の特徴を知っておきましょう。
<夫が「帰宅恐怖症」になってしまいやすい妻の特徴>
- いつも愚痴や不満ばかり言っている妻
- 夫に対して暴言を吐く妻
- いつも不機嫌で、気が強く、思い込みが激しい妻
- 夫を自分の思い通りにするため、支配したり、管理したりする妻
- 夫の行動を監視し、束縛する妻
- 夫の親と仲が悪い、舅姑との付き合いを断わる妻
- ヒステリックで、夫にDV行為をする妻
- 急に怒ったり、不機嫌になったり、無視したりする妻
- 整理整頓や掃除ができず、片付けられない妻
- 母子が密着していて、夫が入る隙がない、子どもにしか関心がない妻
- 一方的なマイルールを押し付けてくる妻
- 夫に依存し過ぎている妻、又は、自立し過ぎていて夫の存在が要らない妻
- よその旦那と夫を比べて、夫をけなす妻
- 夫婦のコミュニケーションを避ける妻
いかがですか。
自分が当てはまっていないかどうか、チェックしてみてください。
家に帰ると、このような妻が、機嫌悪く怒った顔で待っていて、夫が帰ったとたん愚痴や文句を言いまくる・・・これだけでも、夫が家に帰りたくない気持ちが理解できますね。
また、夫が「帰宅恐怖症」や「帰宅恐怖症予備軍」かもしれないと思う場合の、チェック項目を挙げておきますので、参考にしてください。
<夫の「帰宅恐怖症」チェック>
- 毎日、妻子が寝た後に帰宅する
- 残業や休日出勤が多く、休みの日も家に居ない
- 妻と目を合わせられない
- 家族との会話が減り、夫から妻に話しかけてこない
- 飲んで帰ってきたりして、夕食を家で食べない
- 妻に対して、委縮する、緊張する、怯えている感じ
- 自分の部屋や書斎を欲しがる、家に居場所がない様子
- ぼんやりしている
- メールやLINEの返信が来ない
- 妻に言いたいことがありそうだけど、言えずに我慢している様子
夫に当てはまることが3項目以上あるようでしたら、夫の「帰宅恐怖症」が疑わしいと思います。
気付いたらできるだけ早いうちに、あなたの言動や態度などを見直して直す努力をしましょう。
夫のことが嫌いで、離婚を考えているという場合には、別の対処の仕方がありますが、離婚を考えていないのでしたら、あなたの日ごろの夫への対応や態度など、下記の項目で当てはまるところがあれば、あなた自身を改善することが課題となります。
<夫を「帰宅恐怖症」にしないための妻のチェック>
- 夫に愚痴や不満ばかり言っていないか
- 夫に対して暴言を吐いていないか
- いつも不機嫌で、気が強く、思い込みが激しくないか
- 夫を自分の思い通りにしたくて、支配や管理をしていないか
- 夫の行動を監視し、束縛していないか
- 夫の親と仲が悪く、舅姑との付き合いを断っていないか
- ヒステリックで、夫にDV行為をしていないか
- 夫に対して急に怒ったり、不機嫌になったり、無視したりしていないか
- 片付けもせず、整理整頓や掃除もしない妻ではないか
- 母子が密着していて、夫が入る隙がなく、子どもだけに関心が向いてないか
- 一方的なマイルールを夫に押し付けていないか
- 夫に依存し過ぎていないか、自立し過ぎて夫なんて要らないと思ってないか
- よその旦那と夫を比べて、夫をけなしていないか
- 夫婦のコミュニケーションを避けていないか
また、夫が「帰宅恐怖症」ではないが、「帰宅恐怖症予備軍」で、家で元気がなかったり、妻との会話を避けたり、家に居る時間を短くしている様子が見られた時には、早めに「帰宅恐怖症」にならないための予防策をとることをおすすめします。
「帰宅恐怖症」予防策の具体例としては、下記のようなものです。
<「帰宅恐怖症」予防策の具体例>
- 愚痴や小言を言わないようにし、労いの言葉をかける
- 「おはよう」「おかえりなさい」などの挨拶をきちんと交わす
- できるだけ笑顔で過ごす
- 家の中を片付けて、居心地のいい環境にする
- 「ごめんなさい」が言える妻になる
- 手作りの温かい料理を出し、一緒に食べる
- 他の家や、他の夫と比べない
- 夫婦のコミュニケーションをとる時間を作り、ゆっくり過ごす
- 夫と共通の趣味を持ってみる
- 夫の話を否定せずに聴いてあげる
上記の予防策も大事なのですが、実際に、夫が「帰宅恐怖症」になってしまった場合には、予防策に加えて、下記の改善策も実行してみましょう。
「帰宅恐怖症の改善」に向けて、妻のあなたができる改善策をいくつかご紹介します。
<「帰宅恐怖症」の改善策>
- 怒ったり文句を言ったりせずに、夫の話をじっくり聴く
- 夫を否定せず認めて、褒める
- あなた自身が機嫌よく笑顔で過ごす
- 用事以外のメールやLINEはしない
- 居心地のいい家にする
- 公共の相談窓口や、カウンセラーに相談する
- ひどい時には、精神科や心療内科を受診したり、専門家の力を借りることも有効(病院に泊まって通勤する”ナイトホスピタル”という治療もある)
「帰宅恐怖症」の夫は、あなたを怖いと感じているのですから、まず、家の中でできるだけ夫と顔を合わせないようにすることから始めてみてください。
そして、少しずつ上記の改善策を試したり、自身の解消法を探し出していくことで、改善の糸口を探っていきましょう。
また、自分のことを「帰宅恐怖症かも」と思っている男性には、改善のために「妻に”怖い”ということを伝える」「妻が怖いけど、話をきちんと聞く」「妻の顔色をうかがって我慢ばかりしないで、生き方を変える努力をする」「妻にどうしてほしいかを伝える」なども有効です。
いかがですか。
夫が「帰宅恐怖症」の場合に、改善に向けて妻ができることをお伝えしてきました。
きっかけは、ちょっとした夫婦喧嘩だったかもしれません。
たいていの男性は、口では女性にかないません。
家では妻に文句や暴言を吐かれ、優しいので言い返すこともできずに我慢する。
仕事でもストレスが溜まり、はけ口もない。
このような状況が続いたら、気の弱い夫は「帰宅恐怖症」になっても不思議ではありません。
しかし、なってしまってから改善するのは大変です。
夫が「帰宅恐怖症」になってしまわないうちに、早めに気付いて対処できるように、子どもだけでなく夫にも気を配って、仲のいい夫婦になっていけることを願います。
リカプルでは、夫や妻の「帰宅恐怖症」のご相談もお受けしています。
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