離婚への秒読みが見えるほど夫婦仲が冷え切っている場合、完全に別居するか家庭内別居をするかの選択をすることもあるでしょう。経済的な問題などから家庭内別居をする人もいますが、家庭内別居のメリットやデメリットは何でしょうか。
家庭内別居は同じ住宅に住みながら、別居しているような状態です。ですが多くの場合、目的は夫婦関係を修復することだそうです。もう修復できないほどこじれているのなら、完全別居をした方がいいかもしれません。
しかしどちらか一方にでもやり直そうと言う意思があるなら、家庭内別居をする方が修復の可能性は上がります。完全に相手に嫌気がさしている場合は、ストレスが溜まる一方です。ですからそのケアも考えていく必要があるでしょう。
では家庭内別居は具体的にどのようなメリットがあるかと言うと、経済的に安定することが挙げられます。家庭内別居をしていると言うことは、夫婦間で顔を見たくもないと言う人もいるでしょう。ですが妻側が専業主婦や扶養範囲内で働くパートの場合、急に別居しても経済的に自立することは難しい状況です。
完全に別居すると家賃や光熱費、食費などをすべて自分で賄わなければなりません。子どもがいれば教育費などもかかります。しかし家庭内別居なら夫婦2人の収入で生活をしますので、経済的な面でメリットが大きいのです。
ではデメリットは何かというと、精神的な面に現れます。子どもがいる場合、すぐ近くにいる両親が顔も合わせず会話もしないと不安になります。両親の不仲や様子の変化を敏感に感じ取りますので、ストレスから食欲の低下や体調不良を起こすことがあります。両親どちらとも話をしなくなることもあるでしょう。
また夫婦ともに顔を合わせたくないのに一緒の空間にいるということに、ストレスを感じることもあります。同居していれば顔を合わせることもあるでしょう。そのために溜まるストレスをどのように解消し、向き合っていくかは家庭内別居をするうえで重要な課題です。
大切なことはお互いにストレスから体調不良などを引き起こさないよう、様子を確かめることです。特に子どもは敏感ですから、ストレスを感じると徐々に体調面や精神面に症状が現れます。どのようにすることがお互いに、また子供のためにいい環境と言えるのか考えてから家庭内別居をするかどうか決めてみてください。
家庭内別居は経済的な面から見れば、メリットは大きいです。その分精神的なデメリットも発生しますので、どの状態が夫婦あるいは親子にとってベストか考えていきましょう。
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