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ある日突然、夫から「離婚してくれ」と言われたら、どうしますか?
泣きじゃくって「そんなこと言わないで!」とお願いしますか。
「私のどこがダメなの?」と問いただしますか。
「私と子どもはどうなるの?」と詰め寄るのでしょうか。
こんな日が来るかもしれないと、準備し答えを考えていたという人は少ないと思います。確かに不意に言われる言葉なのだと思いますが、万一「離婚してくれ!」と夫に言われた時の対処の仕方を、少しでもシュミレーションしておくのもいいかもしれません。
夫から「離婚してくれ」と言われた時に妻がとるべき対応をお伝えしていきます。
感情のままに怒らず、離婚したい理由を冷静に聞く
突然、夫から「離婚してくれ」と言われたら、当然動揺しますね。とっさに返事もできないでしょう。
ですが感情的になって泣いたり怒ったりすることも得策ではありません。なぜ離婚なのか、理由をちゃんと確かめましょう。もし冷静に話せない状態なら、後日に話を聞くという返事でもいいと思います。
離婚したい原因を探り、対処する
夫の離婚したい理由が、妻であるあなたへの溜まった不満や嫌悪感だった場合は、自分のこれまでのことを振り返って反省し、直す努力をしましょう。もし夫の浮気が原因の場合は、できるだけ多くの証拠を集めるようにしましょう。
以前から夫の浮気を疑っている状況だった場合は、「ほかに結婚したい女性がいる」という理由でなくても、やはり同じようにこっそり浮気の証拠集めをしておきましょう。
過去の相談者の中にも夫から「離婚してくれ」と言われて、どうしていいかわからずに相談にいらっしゃった女性も多くいました。夫から「もう君のことを好きではなくなった、何を言われても気持ちは変わらないから早く離婚してくれ」「本当はずっと前から別れたいと思っていた」などと言われますが、これは本心でない場合もあります。妻に対する決定的な理由もなく、とにかく離婚を急ぐ場合などは他の女性関係を疑ってみることも提案しています。
もし浮気の有効な証拠があれば夫は有責配偶者(みずからの有責行為によって婚姻を破綻させた者)になりますので、夫からの離婚請求はできないことにもなります。もし夫に浮気相手がいるようなら、その浮気相手に慰謝料請求することを夫ににおわせてみるのも一案です。
あなたと別れて他の女性と一緒になりたいと思っている夫に、「その女性とは別れて!」と言ったところで、「そうだね、別れるよ」とはならないでしょう。焦らず冷静に対処できるといいですね。
自分一人で悩まずに、第三者に相談してみる
一人で悩んでいても、なかなかいい考えは浮かんでこないし、自分を責めてしまったり落ち込んだりしてしまうと思います。友人や両親などに相談してみるのもいいですが、できれば専門のカウンセラーや法律の専門家の弁護士に相談することをおすすめします。
離婚届の不受理申出書を提出しておく
夫が離婚を急ぐあまり勝手に離婚届を出しても受理しないように、念のために「離婚届の不受理申出書」を役所に出しておくことをおすすめします。どうしても話し合いがまとまらないときは、夫婦関係修復を求めて家庭裁判所に「円満調停」(夫婦関係等調整調停)を申し立てるという手段もあります
何を言っても夫の決断が固く、離婚回避が難しそうな状況の時は、自分が「なぜどうしても離婚したくないのか」をよく考えてみる
経済的不安や子どものため、世間体などの理由でしょうか。夫の気持ちがこれだけ離れてしまっている状況で、無理やり夫婦を続けていることが、この先ずっとあなたと子どもの幸せなのかも考えてみましょう。もし夫が離婚調停を申し立ててきたら、調停委員に離婚したくない旨や、離婚した場合にあなたが心配に思っている点を話してみてください。
夫が別居を提案して来るかもしれませんが、あなたは離婚したくないのなら別居はお勧めできません
別居することで、夫が浮気をしている場合などは、更に浮気しやすい環境になること、別居の期間が長くなると婚姻関係の破綻とみなされて離婚が成立しやすくなるということもあるからです。
離婚を回避するための、妻の対応をご紹介しました。
本当は夫と冷静に話し合うことができればいいのですが、このような状況になってしまったら、夫婦でじっくり話すのは難しいかもしれませんね。あなたが納得できるまで、修復を簡単にあきらめないでください。
しかしあなたが「離婚したくない」本当の気持ちが、意地や悔しい気持ち、何で夫だけがいい思いをするのか等の理由でしたら、この先の長い人生をどう生きるのが幸せなのか、もう一度よく考えてみることも大切です。
夫の気持ちが固くて、離婚に至ってしまうことも考えられます。離婚の準備も始めながら、あなたが後悔しない決断ができることを応援しています。
リカプルでは夫婦問題・離婚問題に関するカウンセリングを行っております。カウンセリングを受けるまでの流れや内容に関するお問い合わせは下記からどうぞ。