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私の相談室にも、夫婦関係の修復を望んで相談にいらっしゃるクライアントさんが多くいます。
例えば、夫の不倫が発覚した、夫からのDV(夫婦間暴力)やモラルハラスメント(精神的暴力)がある、夫の借金癖が直らず生活が苦しい等のさまざまな原因で離婚を考えます。
しかし、まだ夫のことを愛している、子どもがいるし離婚したら生活できない、子どもには父親が必要、などの理由で簡単に離婚に踏み切れない場合がほとんどです。
ちなみに、夫からの酷いDVやモラルハラスメントがある場合や、度重なる浮気癖は、なかなか直らないと言われていますので、この場合は離婚も視野に入れておくといいでしょう。
夫と離婚しない決断をしたら、この先も夫婦として一緒に暮らしていくのですから、いがみ合っていたり、家庭内別居状態だったり、喧嘩が絶えないというような夫婦では嫌ですよね。
夫婦関係の修復を決断したあなたのために、夫婦関係の修復に向けてあなたができることや注意することをいくつか挙げてみましょう。
自分が変わり歩み寄る
自分だけが我慢したくないとか、許せないとか、こだわる気持ちを捨てて自分が変わることも必要です。あなたが相手に歩み寄ることで、相手の気持ちも変わってくるでしょう。
感情的にならないで話す
夫婦仲が上手くいっていないときなので、ついつい感情的に怒ったり泣いたりすることも考えられますが、できるだけ気持ちを落ち着けて、感情的にならないように対応しましょう。
相手の気持ちの理解と思いやりを持つ
自分が怒っている時などは、特に相手のことを考えることが難しい状況です。落ち着いて、相手の気持ちを理解して尊重できるように思いやりを意識しましょう。
感謝を伝える、改善を望む姿勢を見せる
相手に、感謝の気持ちを言葉に出して伝えるように心がけてみましょう。あなたの「夫婦仲を改善していきたい」という姿勢を、相手に見せるようにしましょう。
気遣いや心配りをする
相手が疲れているようなときや、ひとりになりたい時もあります。しつこく仲良くするのではなく、様子をみながら気遣いや心配りができるといいですね。
楽しい会話を心がけ、言葉遣いに注意する
あなたの言葉遣いは、相手を不快にさせていませんか。夫婦と言えども、最低限のマナーとして相手を思いやる言葉遣いを心がけ、お互いに楽しく夫婦の会話ができるようにしましょう。
一緒の時間を増やす
夫婦が一緒にいる時間は、どのくらいありますか?同じ家で生活していても、ほとんど顔を合わせないというケースも見られます。夫婦の寝室を同じにするとか、休日には一緒に買い物に行く、共通の趣味を探してみる、たまには二人で旅行に行ってみるなど、夫婦の時間を増やしてみることも有効です。
前向きな会話を持つ、あいさつをする
夫婦関係の修復を考えるくらいですから、夫婦の会話がほとんどない場合が多いと思います。まずは朝の「おはよう」の挨拶から始めて、だんだん会話を増やしていけるといいですね。会話は、喧嘩にならないような内容を心がけてください。
相手のいい所を思い出す、見つけてみる
結婚した頃に感じていた相手の素敵なところを思い出したり、現在の相手のいい所をできるだけ多く見るようにすることで、愛情を再確認できるのではないでしょうか。
変わった自分や、悪い所を反省する
相手があなたとの結婚を決めた”決め手”は何だったのでしょう。笑顔がかわいかった、おもしろかった、気が合ったなど、いろいろあると思いますが、今のあなたにその”決め手”は残っていますか?あなたにも悪いところがあるかもしれません、反省して直す努力も必要ですね。
過去の話をいつまでも持ち出さない、問い詰めない
例えば夫の浮気で夫婦がぎくしゃくしてしまった場合、喧嘩の度に夫に過去に浮気のことを持ち出して責めていませんか?相手も反省して二度と浮気はしないと決めているのに、いつまでも言われたくないですよね。
話をするときに、相手が答えにくいことを深く問い詰めることも、相手を嫌な気持ちにさせてしまい、話し合う気持ちが失せてしまいます。
怪しまれる行動をなくす
家の中でのスマホや携帯電話の使い方でも、相手に疑いを持たせてしまう場合があります。
また、夜中に度々コンビニに行ったり、急に残業や休日出勤が増えたりすることも疑われる要因になるので、きちんと理由などを話してわかってもらうようにしましょう。
相手にしがみついたり、ご機嫌取りにならないようにする
相手に嫌われないようにするために、必要以上にご機嫌を取ったり、媚びへつらうことは逆効果にもなりかねません。相手の気持ちを考えながら、自分の考えや意見を伝えて、わかってもらえるように話しましょう。
安易に別居しない
「一旦別居してみて、お互いに冷静になって考えよう」という考え方もありますが、別居は離婚の方向に向かいやすくなります。修復を望むのでしたら、安易に別居はせずに冷静に向き合うことを考えましょう。
カウンセラーに相談する
夫婦で冷静に話し合えなかったり、話がこじれてしまっていたり、どうすればいいのか判断に困る場合などは、第三者であるカウンセラーに相談するのもおすすめです。
調停を利用する
どうしても話し合いにならない場合は、「夫婦関係調整調停」を申し立てるという方法もあります。夫婦円満調停とも言われ、家庭裁判所で夫婦に夫婦関係改善の解決策などの提示やアドバイスをしてもらえます。
いかがですか。
夫婦関係だけではありませんが、人間関係においては、相手のことを否定すればするほど自分も否定されます。
相手を認めることで、自分のことも認めてもらえます。
特に原因が夫の不倫だった場合など、「悔しい」とか「自分だけ損している」などの感情はできるだけ捨てられるといいですね。
夫婦で話し合うのでしたら、相手を受け入れて、自分も心を開いて、穏やかな状態で話し合えることが理想です。夫婦関係の修復の道のりには、辛くて険しいことが多くあります。自分が変わることで、見えてくることや気付くこともあると思います。
修復の努力を思い切りしてみることで、結果がもし離婚することになったとしても、あなたが後悔しない決断になることでしょう。
リカプルでは夫婦問題・離婚問題に関するカウンセリングを行っております。カウンセリングを受けるまでの流れや内容に関するお問い合わせは下記からどうぞ。