たいていのご夫婦に夫婦喧嘩の経験があると思います。
あなたも「夫婦喧嘩したあとの仲直りのコツ」を知りたいと思ったことがあるのではないでしょうか。
日頃は温厚なご主人でも、夫婦喧嘩となるとカーッと熱くなってしまい、つい「離婚だ」と言ってしまったり、「うるさい、黙れ!」などと怒ったりすることがあります。
たいていの男性は、口喧嘩では女性に勝てません。
妻に言い負かされて何も言い返せないので、喧嘩が加速してくると夫はキレそうになるのを我慢します。
耐えられなくなると、黙ってしまったり、物を投げつけたり、部屋から出て行ったり、壁に八つ当たりしたりして「喧嘩を終わらそうとする」というパターンが多いのですね。
特に、妻も夫も「負けたくない」「自分から折れたくない」「自分は悪くない」などという考えがあると、自ら謝るきっかけをつかめずに冷戦状態が長引いてしまうということもあります。
同じ家に一緒に暮らしている夫婦が冷戦状態にあると、自分たちのストレスも大きくなりますし、子どもに与える影響も考えられます。
夫婦によって、夫婦喧嘩の仲直りまでの時間は様々です。
すぐに仲直りできる夫婦、翌朝には仲直りできている夫婦、なんとなく仲直りしてしまう夫婦、意地になって1週間以上口をきかないという夫婦、また、喧嘩の原因によって仲直りの期間が変わってくるケースもあります。
夫婦喧嘩をしても、早いうちに仲直りできてしまえば、それほど大きな悩みにはならないのかもしれませんね。
ここでは、「夫婦喧嘩したあとの仲直りのコツ」を7つ挙げてみます。
①自分から素直に「ごめんなさい」と謝る
自分から先に「ごめんなさい」と謝ってしまうと、相手も嫌な気はしないですよね。仲直りしたいと思っている気持ちを相手に伝えることで、相手が謝りやすいきっかけを作ることもできます。そして、相手の意見を聞く耳を持つこともとても大切です。
②意地やプライドは捨てる
夫婦の間で「意地やプライド」「勝ち負け」「ずるい」などの気持ちがあると、夫婦の良好な関係を構築しづらくなります。
夫婦や家族がみんなで幸せに楽しくなることが目標ですよね。夫婦のどちらかだけが負けたり損をしたりすることで、夫婦が幸せになるでしょうか。
「負けるが勝ち」という言葉がありますね。あなたが先に「意地やプライド」「勝ち負け」の意識を捨てるだけでも夫婦の関係性は良くなると思います。
③翌朝、笑顔で「おはよう」と言ってみる
夫婦喧嘩は、できるだけ早いうちに仲直りすることが1番のコツです。
そのためにも、翌朝起きたときには、自分から先に笑顔で「おはよう」と言ってみましょう。たとえ相手が反応してくれなくても、相手が嫌な気持ちにはなっていないはずです。夫が出かけるときにも玄関まで送って、笑顔で「いってらっしゃい、気をつけて!」と伝えましょう。笑顔の挨拶は、意外に効果がありますよ。
④手紙やメール・LINEなどで謝る
夫婦喧嘩のイライラが残っていると、なかなか優しい言葉で謝ったり対応したりしにくいものですね。
謝るきっかけとして、手紙やメール、LINEやいつも使っているツールで、文章で謝ることも有効です。
文字にすることで、じっくり言葉を選ぶことができます。「こんなこと言ったら相手が嫌な思いするだろうな」「この言葉は勘違いされるな」などと判断しながら文章を作ることができます。
「売り言葉に買い言葉」で喧嘩の再発を防ぐという効果も望めます。相手も冷静になって読めるのでこの方法は特におすすめです。
⑤あらかじめ仲直りの方法を決めておく
できれば、結婚後早いうちに「喧嘩をした場合の仲直りの方法」を、2人で話し合って決めておくことをお勧めします。
すでに、夫婦喧嘩が多い場合も、夫婦が冷静な時に「仲直りの方法」を決めておけるといいですね。
例えば、「翌朝まで持ち越さない」「寝るまでにお互いに謝る」「無視、無言、家出はしない」などです。
また、夫婦喧嘩が長引かないように、あらかじめ時間を決めておき「喧嘩が始まったらタイマーをセットし、決めた時間が来たところでお互いに喧嘩を終わらせる」という約束をしているケースもありました。
2人でルールを決めることで、夫婦喧嘩の予防になる可能性もあります。
⑥反省の気持ちを態度で表す
言葉を発するとまた喧嘩を繰り返してしまいそうな場合は、「反省している」という気持ちや「仲直りしたい」という気持ちを態度で表すことも一案です。例えば、「夕食に夫の好物を作っておく」「夫の好きな映画を準備して夜一緒に観る」「ちょっとしたプレゼントを買っておく」など、夫の気分が上がるようなことを考えて実行しながら、さりげなく「昨日はごめんね」などと伝える方法もあります。
⑦相手の良いところを見つける
日ごろから相手の良いところを見つけてノートに書き溜めておくことをお勧めしています。
「料理を褒めてくれた」「髪を切ったことに気づいてくれた」「義母より私の味方をしてくれた」など、小さなことでも何でも、できるだけたくさん書いておきます。
そして、夫婦喧嘩のあとにそのノートを見直すのです。相手に見せてもいいと思います。「夫にはこんなにいいところがあったんだな、私も悪かったな」なんて反省できて、心から謝る気持ちになれたりするものです。
いかがですか。
何か使えそうな「夫婦喧嘩のあとの仲直りのコツ」があれば、ぜひ試してみてくださいね。
何よりも大切なコツは、できるだけ早く仲直りできるようにすることです。
また、夫婦喧嘩にならないような工夫もできるといいですね。
どうしても仲直りが難しいときには、次のような方法もあります。
第三者に間に入ってもらう。この場合は、できれば親族や友だちではなく、夫婦問題カウンセラーなどの専門知識のある人に相談するのが望ましいでしょう。
どうしても一緒にいるのが辛い場合は、「実家に帰る」「別居する」ということも考えられます。この場合は期間を設定しておくことが大切です。期限が来たら一度話し合いすることを決めておきましょう。住宅事情や実家の状況などによっては「家庭内別居」に至っているケースもありますが、子どもには悪影響があるのでお勧めはできません。
「これ以上努力はできない」「やれるだけのことはやったけどもう無理」というような場合には、離婚に向けて計画を進めていくという選択もあります。
夫婦喧嘩が「夫婦のコミニケーションのひとつ」として日常になっているご夫婦もあります。
意見を出し合っている経緯で喧嘩のようになってしまうこともあるかもしれません。
お互いに嫌な気持ちが残らず、その後にいつもの夫婦に戻れるのだったら夫婦喧嘩も悪いことばかりではないと思います。
お互いに違う環境で生まれ育ち、違う人たちと関わって生きてきたのですから、考え方や意見が違うのも当たり前です。
「夫婦喧嘩のあとの仲直りのコツ」を知って、夫婦喧嘩のあとの「口をきかない状態」や「目も合わさない状況」「無視し合う」というような夫婦関係になる前に、喧嘩を忘れていつもの夫婦に戻れるといいですね。
もしご夫婦だけで解決できなかったら、相談してくださいね。