夫が家事をやり過ぎてストレスを感じている妻がいます。
夫が家事に協力してくれないというお悩みは、けっこう多く耳にするのですが、そんな女性からみたら、「夫が家事をやってくれるのに何でストレス感じるの?羨ましい」って思いますよね。
家事をやってくれる男性って、独身時代に一人暮らしの経験があったり、実家でさまざまな家事を任されていたりしたのでしょうね。
料理や洗濯・掃除や片付けなど、家事が難なくこなせてしまう男性って素敵ですよね。
例えば、料理について考えても、プロと言われる料理人(シェフ、板前、パティシエ、ソムリエなど)は男性が多いですし、お掃除だってプロの業者さんは男性の方だったりします。
男性は、一般的に女性より体力や力がありますし、女性のように生理がないので精神的にも体力的にも体調も安定しています。
更に、多くの男性は考えが論理的なので、慣れてしまえば女性より早くきれいに効率よく家事をこなすことができてしまうものなのです。
「そんなにきちんと家事をやってくれるのなら、夫に任せちゃって、自分はゆっくりしていればいいじゃない」というご意見も、ごもっともです。
ですが、例えば、職場で「あなたの仕事は私が全部やっておくから、あなたは何もしなくていいわ、ゆっくりしててね」なんて言われたらどうでしょう。
はじめは「ラッキー!!」なんて思って、スマホゲームしたり、お茶飲んだりしていても、毎日のことだとしたら「ラッキー!!」なんて言っていられなくなり、だんだん職場に居づらくなってきませんか?
そんな状況でも「お給料がもらえるならいいわ」と思える人もいると思いますが、仕事をしないことで焦りを感じたり、何もしないことに罪悪感を感じることもあるでしょう。
この「職場」を「家庭」に置き換えて考えてみると、夫が家事をやり過ぎてストレスを感じる妻の気持ちも、理解できますね。
古くから「男は仕事、家事は女のすること」という考え方の方もいらっしゃいます。
少ないケースですが、妻が働いていて、夫が専業主夫の場合は、それぞれの役割分担ができていますので、例え夫が家事を全てやっていたとしても、妻が後ろめたく考えることは少ないかもしれません。
しかし、共働きや、専業主婦やパート勤務の妻だった場合に、夫が家事をやり過ぎてしまうと、妻がストレスを感じることが多くなります。
次に、夫が家事をやり過ぎることで、妻がストレスに思ってしまう理由や原因には、どのようなことがあるのか挙げてみました。
- 夫が家事を何でもこなせることで、妻が劣等感を抱いてしまう
- 自分の家事能力が低いように感じて、妻が自信を無くしてしまう
- 妻が家での自分の存在意義を感じられなくなる
- 自分が家事をしないことで、家での居心地が悪くなる
- 夫が家事をしている間、ゆっくりすることもできない
- 夫の家事が、効率的で完璧だと妻は手も出せない
- 妻や子どもが散らかすと怒ったりする
- 「お前がヘタだから、お前がやらないから、俺がやってるんだ」というようなプレッシャーを感じる
- 家事という自分が優位に立てそうなことを、夫に奪われてしまったことによる危機感や、夫に対する嫌悪感を持ってしまう
このような理由や原因で、家事をやり過ぎる夫に妻はストレスを感じています。
しかし、家事をしている夫は、「妻の仕事を奪ってやろう」とか「妻を居づらくさせよう」などとは、少しも思ってはいないのです。
家事を自分でこなすことに夫自身が満足しているのなら、感謝してやってもらうという考え方ができるといいのだと思います。
そして、家の中で、夫がやっていないことに目を向けてみましょう。
夫がしない家事や不得手な家事をして夫を補佐したり、育児や子育てなどに専念できる環境を作ってくれた夫に感謝すればいいのです。
「夫が何でも上手にこなせる」から「妻は要らない」のではありませんよね。
家事をやり過ぎる夫は、妻には”家事をやってもらう存在”としてでなく、妻に対して、女性としての”安らぎや癒し”を求めてるのではないでしょうか。
家事をやってくれる夫を労い感謝し、優しい気持ちで癒してあげましょう。
世の中には、家事を手伝ってもくれないで文句だけは言う夫に悩んでいる妻もたくさん居るのです
難しいかもしれませんが、有難いと思って「夫に思う存分家事をやっていただく」という考え方もあると思いますよ。
男性は、女性に適度に頼られると嬉しいものなのです。
「ありがとう、助かっちゃうわ!」と、素直に頼って感謝することで、夫婦の関係も更に上手くいくのではないでしょうか。