夫の小遣い

「他の家のご主人は、お小遣いをいくらぐらい使っているんだろう」「そもそも他の家は”小遣い制”なのだろうか」などと考えたことはありませんか?

今日は、家計管理の中でも特に決めるのが難しいと思われる「夫のお小遣い」について考えてみましょう。

夫が自営業や経営者だった場合、収入が決まっておらず安定していないケースが多いため、家計の管理も難しいかもしれません。

とくに付き合いが多くなることが考えられるので、接待費を多く使うこともあるでしょう。

自営業や経営者のご主人の場合は、”小遣い制”ではなく”決まった生活費を家に入れる”、妻は”生活費を夫からもらってやりくりする”というケースが多いように思います。

一方、夫がサラリーマンの場合、毎月の収入がある程度決まっていますので、夫が”小遣い制”だというケースが多いのではないでしょうか。

“夫のお小遣い”とはいっても、様々な要素や状況で夫が使うお金(お小遣い)に対する考え方も違ってきます。

家庭の要素や状況としては、次の5つが考えられます。

  1. 妻が専業主婦か共働きなのか
  2. 夫の仕事の内容や交際費等の有無
  3. 夫がサラリーマンなのか、自営業や経営者なのか
  4. 夫の収入額
  5. 子どもの有無と子どもの年齢

これらの要素によって、夫が自由に使える金額が違ってくると思われます。

新生銀行が行った2020年のアンケートに、次のような興味深いデータがありました。(20代~50代の会社員・パート・アルバイト男女2700名を対象とした調査)このデータをもとにして、最近の男性会社員のお小遣い事情をみてみましょう。

<お小遣いの平均額>

男性会社員のお小遣いの平均額は39,419円(約4万円)で、前年より2672円増えています。

なかでも未婚男性の平均お小遣い額は46,741円と、全体平均より7,000円近く多いという結果です。

また、中高生がいる年代では、夫のお小遣いが月4万円を下回っており、子育てや教育費の家計の負担が大きいことがわかります。

さらに、お給料が上がったり、副業や投資などを始めたことでお小遣いが上がったと答えている男性会社員もいます。

しかし、給料が減ったり、生活費にかかるお金が増えたり、子供の教育費がかかるということでお小遣いが減っているケースもみられます。

<お小遣いを何に使うの?>

男性会社員は、お小遣いのうち何にお金を多く使っているのでしょうか。

  1. 昼食代  45.6%
  2. 携帯・スマホ代  25.5%
  3. 嗜好品代  22.0%

昼食代に使う割合が高いですね。お小遣いの節約は昼食代をいかに安く済ませることができるかがカギになるようです。他にも、飲み代・趣味の費用・車やガソリン・身だしなみ・雑誌や書籍などにも使っています。

<お小遣いのやりくりをしている?>

男性会社員の78.8%が「何らかのやりくりをしている」と答えています。

具体的には、「昼食を安く済ませる」「外で飲む回数を減らす」「水筒を持参する」などの工夫をしているようです。涙ぐましい努力をしている男性会社員が多いのですね。

<お小遣いが足りない時はどうする?>

  • 使わずに我慢する  64.2%
  • 預貯金を取り崩す  19.2%
  • 家計から捻出する  17.4%
  • クレジットカードやカードローンを利用する 10.1%
  • 副収入を得る 6.5%

お小遣いが足りない時に、使わずに我慢している男性が多いことに驚きます。お昼ごはんを、ちゃんと食べているのか心配になります。妻に話しても補充してもらえない状況なのだとしたら、一生懸命働いているのに悲しいですね。

<1回に使う飲み代はいくらぐらい?>

  • 自宅で飲む場合  平均 2,945円
  • 外で飲む場合  平均 5,232円

やはり外で飲む場合は、家で飲むより倍以上高くつくのですね。お酒は飲みたいけどお小遣いが少ないと言う場合は、家飲みになるのも仕方ないですね。

<1ヵ月の飲みの回数と飲み代は?>

自宅で飲む回数  10.8回
外で飲む回数  2.2回

男性会社員が、外で飲む場合の1ヵ月の飲み代は11,620円で、前年より1,555円減っています。
また、男性会社員の23.7%と約4人に1人は「お酒を飲まない」という結果が出ています。
サラリーマンにも付き合いがあると思いますが、「お酒を飲まない」「お酒を飲めない」という場合には、誘われる回数も少なくなるかもしれませんね。

<一回の昼食代は?>

一日の昼食代は平均 585円で、前年と同水準でした。
月に22日出勤したとすると昼食代だけでひと月12,870円かかります。愛妻弁当を持参できれば、お小遣いの節約にもなりますね。

<給料は全額家庭に入れる?>

既婚男性会社員のおよそ6割(59.1%)が、給料全額を家庭に入れているという結果もありました。

他には
給料から一定額を家庭に入れている・・・23.6%
給料から一定額を手元に残し残りを家庭に渡す・・・9.4%
家庭には入れず自分で全額使う・・・4.0%
という結果もあります。

私には理解ができませんが「家庭に入れずにすべて自分で使う」というのは、奥さまがたくさん稼いできているということなのでしょうか。

いかがですか?

2019年10月に消費税率が10%に引き上げられて、負担を感じている人は男性会社員で66.6%、消費税の引き上げで更に家計に影響が及んでいることがわかります。

夫がこんなに頑張って節約しているのですから、あなたもママ友との優雅なランチ会などは少し控えめにして、将来設計を見据えた家計管理に協力していきましょう。

この先、家計を預かっているあなたは、夫のお小遣いを「もっと減らしたい」とか「ちょっと節約してもらわないと」などと考えているかもしれませんね。

お給料を得るために夫が、満員電車でもみくちゃにされたり、早起きして通勤電車に揺られたり、上司に嫌味を言われたり、扱いづらい部下に手を焼いたりして、汗水流して頑張って稼いでくれたお金を、あなたは大事に有難く思ってやり繰りしていますか?

できれば、夫と話し合い、「貴方のひと月の希望のお小遣い額はいくらぐらい?」などと聞いて、少しでも多くお小遣いを出してあげられるように工夫したいですね。

たとえ、夫のお小遣いを増やしてあげられなくても、「お疲れさま」「いつもありがとう」などのねぎらいや感謝の気持ちを言葉や態度で表しましょう。

そうすることで、夫はお昼代の節約に励むことができたり、「明日も仕事を頑張ろう」という気持ちにもなれるのです。

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