夫婦とはいえ、結婚するまで全く違う家庭環境や考え方の中で育ってきたわけです。
金銭感覚だって違って当然ともいえますね。
たいていの人は、収入の範囲内で何とかやり繰りしていこうとするものです。
しかし、夫が浪費して生活に影響が出ている傾向にあるということで、悩んでいる奥さまからのお悩みも多いのです。
夫が浪費している代表的なものとしては以下のようなものがあります。
- ギャンブル(パチンコ・スロット・競馬・競輪・競艇・麻雀など)
- 株・FX・仮想通貨など
- キャバクラや風俗通い
- 趣味やコレクション(車関係・スポーツや習い事の道具・ゲームの課金など)
- 飲食や付き合い(飲み会・部下に奢る・外食など)
- 分不相応な身の回りの物(高級腕時計・ブランド靴や服など)
お金を何に使っているのかはそれぞれなのですが、問題は収入と支出のバランスや貯蓄の金額などなのですね。
浪費が進んでいくと、やがては借金を重ねることになることもあるのです。
夫の浪費癖を黙って放っておくわけにはいきませんね。
次に、妻ができる夫の浪費癖の対策を具体的に考えてみましょう。
①クレジットカードの使い方を見直す
ネットでの決済など、今やクレジットカードは無くてはならないものになっています。しかし簡単に使えるので、際限なく使ってしまう恐れもあります。クレジットカードは、できれば持たせない、使わせないようにできればいいですね。夫からクレジットカードを取り上げることが難しければ、利用金額の上限を最低ランクまで下げたり、上限を設けることで使い過ぎが防げます。また何枚も持っていることで、使い過ぎることもあるので、クレジットカードはできれば1枚だけに絞ることも有効です。クレジットカードよりも、銀行のデビットカードを使うようにすれば、口座にあるだけのお金しか使えないので、浪費を防ぐ助けになるでしょう。
②小遣い制にする
夫が家計の管理をしているケースで、夫が好きなようにお金を下ろして使える状況にある場合、どうしても使い過ぎる可能性が高くなります。夫が浪費してしまうタイプの場合は、できれば家計管理は妻に任せてもらい、夫には小遣い制を納得してもらいましょう。夫に計画性がない場合は、例えば”月に3万円”だとどうしても不足しがちになります。”週に8000円”という制度に替えることで、夫自身も管理しやすくなるでしょう。また、足りなくなったからと補充を請求されて、際限なく小遣いを追加していては意味がありません。月の上限額を決めることも大切です。更に、小遣い額を収入比例制にすることで、夫が仕事に意欲的になるということも期待できます。
③貯金の目的や必要性を知ってもらう
夫が浪費することで、家計のやりくりにしわ寄せが及び、貯金もできなくなる事が考えられます。”お小遣い帳アプリ”などを使ったりして、夫のお金の遣い方を見直してもらい、少しでも貯金に回すという提案をしてみましょう。その際に、マイホーム購入の資金、車を買うため、旅行に行くため、子どもの教育費など「何のために、いつまでに、どのくらい貯金が必要なのか、今のままだとどうなってしまうのか」ということを具体的に夫に知ってもらうことが大切です。
④家計の状況を知ってもらう
銀行口座の残高がわかるように通帳を見せたり、家計簿を見せたり、決して好きなように浪費できる状況でないことを理解してもらいましょう。また、男性は明確な根拠があると認識しやすいので、グラフやデータなどで家計を”見える化”して、無駄遣いを自覚してもらうことも有効です。
⑤お金の使途を見直してもらう
特にプライドの高い男性は、飲み会などで奢ってしまったり、誘いを断われなかったりするものです。また、お金のかかる趣味に打ち込んでいることもあります。スマホのゲームなどに課金している場合は、上限金額設定のあるものにしてもらったり、お酒、タバコ、嗜好品や、いつものコンビニの買い物など、本当に必要なものなのかを考えて買ってもらうなど、使い方を見直すだけでも浪費が防げる可能性があります。
⑥誰かに相談する
夫が浪費をなかなかやめてくれない場合、夫の両親に話して注意してもらうのも一案です。他にも、カウンセラーやファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することも有効です。妻の言うことには耳を貸さない夫でも、両親や専門家などの言うことに対しては納得することもあると思います。
⑦危機感をあおる
このまま夫の浪費が続いていくと、いずれは借金が重なり”自己破産”しなければならなくなるかもしれない、最悪の場合”離婚”も考えることになる、ということを話しましょう。その際には、決して夫を責めるのではなく、「貴方と楽しい家庭にしていきたいから、きちんと向き合って考えてもらいたい」とお願いしましょう。
いかがですか。
夫自身が「このまま浪費を続けていたら、マズイことになるな」と危機感を持ってくれることが目標です。
いくら妻にガミガミ言われても、自分で気づいて直そうと思わないと直らないのですから。
他にも、「学資保険や定期預金・積立年金などを契約して最優先に将来の準備をしておく」「自分も働くなど、世帯収入を増やす工夫をする」「夫との関係性を見直してみる」「話してもわかってくれない夫に対しては、手紙に書いてお願いしてみる」などの対策も考えられます。
浪費癖のある夫は、どこかに借金をしていないかを早いうちにチェックしておくことも大切です。
夫婦で一緒に話し合って、お金の使いみちを決められることが理想です。
夫婦や家族で楽しめる目的や夢を持って、それに向かって力を合わせて進んでいけることを願っています。
2人で解決できないときは、お気軽に相談してくださいね。