離婚の計画を立てる時や、夫婦の離婚を真剣に考える時って、どんな時でしょうか。

夫婦喧嘩で相手を許せないと思った時、相手の浮気が発覚した時、相手が内緒で借金をしているとわかった時、相手からのDVやモラハラがひどい時、嫁姑問題が我慢できない時など、いろいろ考えられますね。

その時はカーッとなって”離婚”の文字しか浮かばないけど、時間が経って少し落ち着くと、「離婚するほどでもないかな」なんて、思うこともありませんか?

離婚することは、とてもエネルギーが要ります。

「喧嘩の勢い」や、「悔しい」とか「許せない」などの感情だけで、離婚を簡単に決めて欲しくないのです。

時間も労力もかけて離婚するのに、後で離婚を悔やんだり、離婚によって不幸になったりして欲しくありません。

ここでは、少しでも有利に、決して後悔しない離婚をしたいと考えているあなたのために、離婚を計画的にするための7つの項目についてお伝えします。

①離婚の時期を決める

計画には目標達成の時期を決める必要があります。離婚したいのが来月なのか、5年後なのか、離婚まであとどのくらいの月日があるのかで、行動も変わってきます。自分の年齢や、子どもの学年の区切りのいい時期などを考えて、離婚の時期を決めましょう。そして、そのために今からどのような準備をすればいいのかを知っておきましょう。

②経済的に自立するための準備をしておく

特に、専業主婦だったりパート勤務の女性については、離婚後の生活を考えて正社員や自立につながる「資格を取る」、離婚後も引き続き続けられるような「安定した仕事に就く」、そのために「ハローワークに行く」等の仕事に就く準備をはじめましょう。そして、自分名義の銀行口座がない場合は「銀行口座を作る」、夫の扶養家族であるうちに「自分名義のクレジットカードを作る」などの準備も、なるべく早いうちにしておきましょう。

③母子家庭・父子家庭の手当てなどについて調べておく

ひとり親家庭(母子家庭や父子家庭)に対しては、行政から様々な助成金などの支援制度が用意されています。

ただし、これらの助成金や支援制度は、自ら申請しないと支給を受けられないものが多く、過去にさかのぼって支給を受けることもできないので、事前にしっかり調べて制度を把握し、支給要件にあてはまるものについては、漏れなく手続をすることが大切です。

④精神的に自立できるか考えてみる

離婚したことによって、寂しいとか辛いとか、離婚を後悔するようではいけません。友だちや親族を頼ることもあると思いますが、きちんと自立して、前向きに進んで行ける自信と覚悟がないと、精神的に自立できないのです。また、身体の気になるところがある場合は、離婚前に治療しておきましょう。

⑤離婚後の住まいのことを考える

今は夫婦が一緒に住んでいると思いますが、多くの場合、離婚に伴いどちらか片方か、夫婦両方が引っ越しをすることになります。新しい住まいの地域、広さや家賃など、子どもがいる場合は学校や習い事のことなどもよく考えて、離婚後の住まいを検討する必要があります。

⑥金銭的な準備をぬかりなく

離婚において、お金の問題は揉め事の原因になりがちです。できるだけ円滑に離婚できるように、次のような金銭面での準備もしておきましょう。

・夫婦の財産の確認

結婚してから夫婦で築いた財産は、共有財産として離婚時に財産分与で清算します。例えば、夫婦名義の預貯金や家具家財、不動産、車、有価証券、保険解約返戻金、退職金等が共有財産です。離婚話が出てからだと、財産を隠されたりすることもあるので、離婚を切り出す前に確認してコピーや写真に残しておきましょう。前もって、共有財産がどのくらいあるのか把握して、証拠も残しておくことが大切なのです。ただし、独身時代に貯めた預金や、親からの相続で得た財産などは、夫婦の共有財産に含まれません。

・相手の収入の把握

家計をあなたが握っている場合は、相手の収入をほとんど把握できているかもしれませんが、相手から生活費だけもらっているというような場合には、相手の収入の把握が難しいと思います。例えば、子どもの養育費の金額を決める際にも相手の収入がわからないと計画が立てにくくなります。離婚を切り出す前に、相手の収入を把握できるといいですね。

・自分自身の貯金

結婚前からの自分名義の貯金があれば、できるだけ手をつけずに、離婚後のために大事に取っておくことをおすすめします。また、離婚するまでに、夫に内緒の貯金を1円でも多く増やせるように努力しましょう。離婚後に頼れるのは、やはりお金です。

・引っ越し費用がかかる場合もある

離婚しても、相手が家を出て、あなたは今の住まいに引き続き住む場合には、引っ越し費用はかかりません。しかし、離婚によってあなたが引っ越しする場合には、引っ越し費用、引っ越し先の賃貸契約時の諸費用、新しい住まいの家具家財の購入費用などが必要になることも考えられます。

⑦離婚の理由を明確にする

離婚を計画的に進めるためには、離婚したい理由を明確にすることが必要です。

相手が、離婚に同意してくれるような、相手にとっても納得できる離婚の理由を用意しておきましょう。

離婚を話した際に、相手からの反応が予測できるようでしたら、それに対する返答なども準備しておくと慌てずに済みますね。

いかがですか?

離婚を切り出す時には、できるだけ冷静に話すことが大切です。

話す場所や時間帯を考慮して、子どもがいない状態が望ましいと思います。

自分の離婚の意志が固いことを、きちんと伝えるようにしましょう。

そして、相手にも気持ちを整理したり考える時間を与えることも大切です。

離婚を計画的に進めるためには、事前準備が大切だということがわかっていただけたと思います。

急がず焦らず着実に確認しながら、離婚の計画を進めていってくださいね。

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