結婚して夫婦になったことで、お互いに「相手も同じ考えのはず」と錯覚してしまうことがあります。
夫婦といっても、それぞれ生まれ育った場所も環境も、関わってきた人間関係も違うのです。
考えが違って当たり前ですし、別々の時間を過ごすこともあるのだから、すれ違っても不思議はありません。
「夫婦のすれ違い」って、小さなすれ違いから大きなものまで、さまざまな場面で考えられますね。
具体的にどのようなすれ違いがあるのか、考えてみましょう。
①時間的なすれ違い
特に共働き夫婦の場合など、起きる時間や寝る時間、食事の時間、出かける時間など生活の様々な時間が合わないことが考えられます。
なかには休日が合わないというすれ違いもあります。
このような状況では、セックスレスになったり、ゆっくり会話する時間も取れなかったりで、コミュニケーションが取りにくいのもうなずけます。
②会話のすれ違い
男性脳と女性脳には違いがあります。一般的に男性は、結論を先に言ってほしいと思い、相談されたら解決策を見つける努力をします。
一方女性は、とりとめない会話を楽しみたいと思い、ただ共感して欲しいと望んでいます。解決策のアドバイスを望んでいない妻に必死にアドバイスをする夫では、すれ違ってしまうのも仕方ないのかもしれません。
察することが苦手な男性に、女性が「察してほしい」と望んでも、空振りに終わる例も多いのです。
③気持ちのすれ違い
夫婦それぞれの価値観が違うのに、お互いに自分の考えを押し付けてしまって険悪な雰囲気になることも多くあります。
更に、相手に求めているものもお互いに違います。夫は妻に尊敬されたいのに、妻は夫を尊敬できないというケースもあります。
夫婦で子育てや家事やSEXについての考えがすれ違うのも仕方ないことなのでしょう。
④生活や行動のすれ違い
お互いの趣味、食べ物の好みや好き嫌い、浮気などに対する考え方などは、お互いに違うことが不思議ではありませんね。
相手を思いやることができていた頃は気にならなかったことが、夫婦関係がギクシャクしてくると気に障るようになります。
違う環境で育ってきたのですから、生活習慣が合わないということも仕方ないことなのですが、だんだん”すれ違い”だと感じるようになってくるのです。
いかがですか。
自分たち夫婦が「すれ違ってるな」と感じている場合、どのように解消したり防いだりするのがいいのでしょうか。
次に、夫婦のすれ違いを解消・防止するためにできることを、いくつか提案していきます。
- 相手のことを否定せず、喜びも不満な気持ちも溜め込まずに話して、できるだけ共有する
- すれ違っていることを、何とか解消したいと相手に話す
- 寝る時間を合わせる、食事を一緒にするなど、2人の時間を増やすようにする
- 一緒に過ごす時間も大切ですが、それぞれの一人の時間も大切にし尊重する
- 相手の目を見て「おはよう」などの挨拶をするなど、できるだけ会話を多くする
- 相手を褒める、感謝する、感謝を言葉で伝える
- 相手の体調や、精神的なストレスなどに気付けるように気を配る
- 相手の意見も受け入れて尊重するように心がけ、自分の理想ばかりを押し付けない
- スキンシップも大事なコミュニケーション、セックスレスにならないように心がける
- どうしても時間的にすれ違う場合は、手紙やメールを上手く使う
- 解決が難しい時には、夫婦でのカウンセリングや夫婦関係調整調停(円満調停)も有効
どうでしょうか。
できそうなことからぜひ試してみてくださいね。
夫婦のすれ違いを少しでもなくすには、コミュニケーションの量を増やしていくことが大切です。
すれ違っていることを「仕方ない」と済ませることなく、できるだけすれ違わないように夫婦で話し合って、工夫や努力をすることをおすすめします。