離婚をするとき夫婦共有の財産は話し合いの上、どのように分割するか決めます。これを財産分与といますが、損をしないためにはどのようなポイントを押さえればいいのでしょうか。
財産分与で損をしないためには、相手方に隠し持っている財産がないか調べましょう。離婚が決まる前に調べておくことが重要で、離婚が決まってから準備をすると隠し財産を処分するなどトラブルが起こりやすくなります。
隠している財産があるようなら、その財産についての証拠を集めましょう。もしあなたが知らない預貯金があるようなら、弁護士会照会制度を利用すれば相手の預貯金を調べることができます。ここで集めておきたい証拠とは、預貯金通帳原本あるいはコピー、所得証明書類に不動産登記簿、生命保険証券や株の証券口座明細などです。
ではこれらの財産を分与するにあたり、どのようにすれば自分が有利に進めることができるのでしょうか。まずあなたが財産を築くために、どれだけのことをしたか主張しましょう。財産分与は基本的に2分の1ですが、夫婦の協力関係の有無や財産折半による不公平があるなら主張しましょう。
それから夫婦が2人で財産分与に当たらない財産を作るのに、あなたがどれだけ貢献したかも主張しましょう。例えば不動産購入に際し、結婚した後の貯金から頭金を支払ったなどと言う場合です。
財産の中で最も大きいのは、不動産と言われています。家を所有している場合、夫婦どちらが家を持つのか決めることも大切です。もし家を所有しない場合は、不動産の査定額の半分を現金で譲り受けることができます。
さらに得をするためには最大6社から不動産査定を受け、その中から高い査定額を選んで折半するといいでしょう。あなたが不動産を譲り受ける場合は、安い査定額を基準として折半すればいいのです。ただ住宅ローンが残っている場合もあります。
住宅ローンはマイナスの財産ですが、当然ながら財産分与に該当します。万が一住宅ローンが残っている場合は、売却予想金額から住宅ローンの残債を差し引きしましょう。株式や車など結婚後に増えた財産についても、同じ方法で折半します。
生命保険の場合は掛け捨てタイプは該当しませんが、貯蓄タイプの保険は該当します。ほかにも家具や家電、年金や退職金が財産分与の対象になります。
財産分与はそれほどもめることがないと言われていますが、損をしないためにもポイントを押さえておきたいところです。もらい忘れがあっても請求期間が2年ありますので、漏れのないようにしましょう。
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