旦那との金銭感覚の違いに悩んでいる女性からのご相談が多くあります。

妻が旦那の金遣いの荒さに悩んでいても、たいていの旦那は「自分が金遣いが荒い」と自覚していないものです。

妻としては、「家計のやりくりに苦労している」「思うように貯蓄ができずにヤキモキしてる」「旦那だけお金をたくさん使って、私だけ節約生活でずるいと感じている」など、不安や不満・不公平感を抱いていたりするのです。

特に旦那がサラリーマンで収入が決まっている場合、旦那の金遣いが荒いことで、予定外の支出が増えて家計管理に困ることが多くなります。

ちなみに、サラリーマンのお小遣い平均額は月額39,836円です(新生銀行2018年調査レポートより)

小遣い制の男性たちは、この約4万円の中から、交際費(飲み代、人に奢ってあげるなど)、趣味(車関係、アイドル関係、ブランド志向など)、タバコ、ギャンブル、場合によってはランチやコーヒー代などを含めて、月々やりくりしているのですね。

金遣いの荒い旦那は、小遣いが足りない場合や、小遣いが決まっていない場合に、どのようにしてお金を捻出しているのでしょうか。クレジットカードを使って自由にお金を使う

  • キャッシュカードで使いたいだけお金をおろす
  • 妻に決まった生活費を渡し、それ以外のお金を全て自分で使う
  • 通勤定期などの電子マネーにチャージして使う
  • 「飲み会が多い」「慶弔費が嵩んだ」などの理由をつけて小遣い増額を妻に頼む

世の旦那たちは、妻に叱られないように様々な工夫をしながら、足りない分を捻出してお金を遣っているのですね。

内緒のことなどは、あとで妻にバレたら叱られると思いますけどね。

なかには、カードローンなどで借りているケースもありますので、あまり放っておくことも危険です。

では、旦那の金遣いが荒い場合の対策方法として、妻にできることが何かあるのか考えてみましょう。

対策方法①夫婦で話し合う

まずは、旦那と話し合うことができるといいですね。「貴方ばっかりお金を使って!」と怒って話すのではなく、「いつも遅くまでお仕事お疲れさま」など労いの言葉をかけてから「家計のことで相談があるの、今すこし話せる?」などと、旦那が聞いてくれるタイミングを見計らうなどの工夫をしましょう。家計簿や通帳を見せながら、お願い口調で話すことで、旦那の聞く体制ができることが望めます。

対策方法②家計や資産の状況を知ってもらう

旦那の金遣いが荒いことで、家計にどのような影響が出ているのか、このままだと将来どうなってしまうのかを、旦那に知ってもらいましょう。

金遣いの荒い旦那は「自分で働いて稼いだお金を、どう使おうと勝手だろ」などと考えているのだと思います。家計簿や銀行の出入金明細・クレジットカード利用明細、資産状況のわかるもの、保険証書などを見せて、現実の家計の状況を知ってもらうことは大切です。

聞く耳のない旦那の場合は、一緒にお金のプロ:FP(ファイナンシャルプランナー)に相談に行くこともおすすめします。第三者から言われることで、旦那も受け入れてくれる可能性が高まります。

対策方法③具体的対策を試してみてもらう

お弁当を作って持たせる。仕事の場所や内容によりますが、外で食べると1食800円として22日勤務で17,600円/月、お番頭を持参することで他に使える小遣いが増えます。

  • 飲み物も持たせる。自販機やコンビニの飲み物より、スーパーの特売で箱買いしたものを持参して飲むことでも節約になります。僅かなようですが、夏場などは水分を多く摂るので、ばかにできません。
  • 買う店や買う物を考える。コンビニは手軽ですが安くはありませんし、つい余計なものまで買ってしまうことも多いものです。同じ物でも安いブランドの物を選ぶことで少しでも節約になります。
  • レシートは受け取る。レシートは捨てずに持ち帰り、いくら使ったのか旦那に把握してもらいましょう。金遣いが酷い場合はレシートを妻に提出するだけでも、節約の意識が高まります。
  • 決めた小遣いの範囲内で賄えるように心がける。夫婦で話して小遣いの月額を少し増やしてでも、範囲内で賄えるように工夫してもらいましょう。

対策方法④話し合いで解決していく

  • 旦那の小遣いの渡し方を工夫する。旦那に小遣いを月々で渡すと、すぐ使い果たして月の半ばには足りなくなるというケースも多いもの。週ごとに渡す、毎日その日の分を渡す、などの渡し方も考えましょう。
  • 財布のお金を最小限にする。旦那の財布に入れるお金の額を必要最低限に少なく決めておくことも有効です。
  • クレジットカードはできるだけ使わない。クレジットカードは全く使わないか1枚だけにする、また、利用限度額の上限を低く設定しておくこともおすすめです。
  • 飲み代や趣味に使うお金は上限を決める。飲み代や趣味・ギャンブルに使うお金は上限を決めて、その範囲内で楽しんでもらえるように協力してもらいましょう。

対策方法⑤金遣いだけが問題なのか考える

以前カウンセリングでお話した女性ですが、「旦那の金遣いが荒くて困っている」と嘆いていました。お話していると、専業主婦の妻と子どもが生活する上でお金には困っていない上に、ローンのない持ち家があって貯蓄も子どもの教育資金も準備してあるのです。旦那は余裕の部分で、付き合いの飲み会や趣味のゴルフを楽しんでいる様子でした。妻にとって”旦那の金遣い”というより、家事や子育てを妻に任せて、旦那ばっかり楽しんでいるという”不公平感”が問題なのだとわかりました。

夫だけが贅沢三昧しているのは、妻には気持ちのいいものではありません。できれば家族や夫婦が一緒にできる趣味や旅行・外食などにもお金を遣ってもらえると、妻の気持ちもずいぶん違ってくるのだと思います。

いかがですか。

将来の家族のライフプランに向けて家計の管理をどうしていくのかということを夫婦で話し合うことができるといいですね。

例えば、家を買う、車を買い替える、海外旅行に行く、子どもの学費を貯める、夫婦の老後に備えて貯金するなど、同じ将来の目標に向かって協力していけることが大切です。

「旦那の金遣いが荒い」と考えた時の対策方法としては、他にも、旦那の機嫌のいい時に、具体的に「高いものは買う前に一言相談して欲しいな」「欲しい物を買う前に、どうしても今必要な物なのか考えて欲しいな」「大きな買い物はボーナスの時に、など考えてほしいわ」とお願いしてみることもおすすめします。

旦那にとっても、長年培ってきた金銭感覚を急に変えることも難しいと思います。

「このままだと将来困ることになるかもしれない」と、旦那にも危機感を持って理解して協力してもらえるといいですね。

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