飲み会

夫が飲み会に使うお金を、もったいないとか無駄だとか考えている女性、けっこう多くいるんです。

そもそも夫が経営者だったり自営業だった場合には、”飲みに使ったお金を経費で落とす”ということも考えられるのですが、サラリーマンの場合、会社の接待交際費としての飲み会以外は、家計からの出費としてしか考えられませんよね。

もし夫の飲み会が頻繁にあり、その飲み会の費用で家計が圧迫されているとしたら、夫の飲み会に対して理解も納得もできないと思うこともわかります。

例えば、サラリーマンの夫には次のような飲み会が考えられます。

  • 会社の上司や部下、同僚との飲み会
  • 会社の忘年会や新年会、歓送迎会など
  • 会社の接待の飲み会
  • 友人などとの飲み会

他にも、”家に早く帰りたくない”とか”1人飲みが好き”などという理由から、仕事帰りに1人で飲んで帰るというサラリーマンもいらっしゃいます。

理由は何であれ、サラリーマンは収入が決まっていることがほとんどですので、夫が1人で飲み代に多くのお金を使うことで、家計には大きな影響を及ぼすことになり得ます。

日ごろ、1円でも安いお店を選んで買い物して節約している妻が、一回の飲み会に5000円とか10,000円を使ってしまう夫に、文句を言いたくなるのも頷けますね。

総務省の2018年家計調査(全国約9000世帯の方々対象)に、興味深い数字がありました。

勤労者世帯(2人以上の世帯)の平均実収入は、1世帯あたり1ヵ月558,718円で、その平均消費支出は、1世帯あたり287,315円という結果です。

また、新生銀行の「2018年サラリーマンのお小遣い調査」(20代~50代の有職者男女2700名対象)での男性会社員の1ヵ月のお小遣い額は39,836円、昼食代は1日570円、男性会社員の1ヵ月の飲み代は12,506円とあります。

家庭によって、家族構成や収入も違いますので、平均より多いとか少ないとかということで判断できるものではありませんが、参考になる数字があるかもしれませんね。

妻にとって、夫の飲み会に対する不満は、金銭的なものだけではありません。

「帰りが遅くなるのが迷惑」「酔っていて、電車を乗り過ごしたり、車の代行運転を頼んだり、終電を逃してネットカフェに泊まったりすることが理解できない」「酔っぱらっていると同じ事ばかり話してしつこい」「私は家事と子育てで必死なのに貴方はいいわね」などとも思っています。

サラリーマンにとって、飲み会は”上司や部下との信頼関係を深める””職場の人間関係を築く””取引先の接待”などという意味合いもあり、妻が無下に「飲み会に行かないでほしい」とお願いできるものでもないこともわかっているのです。

妻としては、今のまま黙って我慢するしかないのでしょうか。

夫の飲み会に使うお金を、できるだけ減らしてもらう方法がないのか考えてみましょう。

①家計簿を夫に見てもらう

夫に「飲み代が家計を圧迫している」と訴えるより、実際に家計簿などの数字を見てもらって、このままでは生活費が不足したり、将来的に貯金ができない等の不安をわかってもらうことが有効です。夫が自ら「飲み代を減らしたほうがいいかな」などと感じてくれるといいですね。

②「私も働いて家計を助ける」と提案してみる

家計簿を見ても夫が何も感じないようなら、「少しでも家計が楽になるように私も働きに出ようと思う」などと夫に提案してみましょう。「妻にそこまでさせられない」と思って、飲み代を減らす努力をしてくれるかもしれません。

③夫の飲み代の積み立てをする

過去1年にかかった夫の飲み会の費用を計算し、12等分した金額を月々積み立てるという方法もあります。

忘年会や新年会、歓送迎会の時期に特に飲み会が多い場合などには、出費が偏らないため、一時的な家計への影響が少なくすることが見込めます。

④お小遣いについて見直してみる

夫の飲み代がお小遣いに含まれているのが、お小遣いと別に飲み代を渡しているのかによって飲み代に対する考え方も変わってきます。お小遣いや飲み代を増やすのなら、収入も増える必要がありますよね。

今の仕事で月収を増やす方法がなければ、副業をするという考え方もあります。夫が、仕事の後や休日などにアルバイトをしたり、ネットでのアフェリエイトなどをすることで、飲みに行く時間や回数も少なくなり一石二鳥です。

⑤夫婦でしっかり話し合う

夫のお小遣いの額や飲みに使う金額など、家計をやりくりする妻としての希望を伝えましょう。

夫の言い分もきちんと聞いて、理解する姿勢も大切です。”貴方”が主語(Youメッセージ)の責める口調でなく、自分の気持ちを伝える”私”が主語(Iメッセージ)の伝え方で話すことで、受け入れてもらいやすくなります。

例えば、「貴方の飲み会が多いから家計が苦しいのよ」ではなく「貴方の体も心配だから少し飲み会が少なくなると私は安心だわ」などの話し方です。

いかがですか。

“仕事にも関わっているかもしれない夫の飲み会””ストレス発散の大切な場になっているかもしれない夫の飲み会”がきっかけで夫婦喧嘩になるとしたら、もったいないことです。

夫の飲み会にかかるお金が夫婦喧嘩の種になることがないように、妻としての不満は早めに解消できるといいですね。

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