シングルマザー

今は、離婚して子どもを育てている「シングルマザー」は珍しくありません。

しかし、40代になったシングルマザーが仕事を探すことについては、けっこう苦労しているという声を聞きます。

若い時に出産した40代の場合は、子どもに手がかかる時期は過ぎていますが、高校や大学の学費などに教育資金が多く必要な時期です。

最近は晩婚化が進んで、出産の年齢も高くなってきています。

40代でも乳幼児を育てているシングルマザーも珍しくありません。

これから離婚を考えている女性も、すでに離婚したシングルマザーの女性も、高額の養育費や財産分与を受けていたり、実家が裕福で全面的に面倒をみてくれたりという状況でない限りは、仕事に就くことが必須ですね。

“シングルマザー・40代・子どもがいる”というだけでも、仕事を探す上で「不利なのではないか」と考えますが、更に、”働いた経験がない・スキルも資格もない”となると「仕事が見つかるのかしら」と不安になるのもわかります。

シングルマザーとしての今後や将来を考えると、「正社員で働ける仕事が見つかるかな」「子どもの保育園や託児所は空きがあるかな」「子どもの教育資金は大丈夫かな」「自分の老後の資金はどうなるんだろう」「子どもに貧しい思いをさせたくないな」など、いろいろ心配のタネは尽きませんね。

しかし、仕事をしないわけにはいきませんし、少しでも生活が楽になるような仕事を見つけたいところです。

シングルマザーで40代のあなたが仕事を見つけるために、注意すべき点や押さえておくべき事を考えてみましょう。

①子どものあずけ先を考えておく

仕事に就くためには、仕事をする時間に子どもを保育所や託児所に預かってもらうか、小学生でも放課後に学童保育に頼ることも考えなければなりません。子どもの体調が悪い時などに備えて両親や姉妹、近所の知人などの協力が得られると更に安心です。

②月収や年収がいくら必要か考える

貯蓄や養育費の金額にもよりますが、家賃や子どもにかかる費用や生活費など、最低でも月々どのくらいの金額が必要なのかを割り出しましょう。それによってどのくらい稼がなければならないかが分かります。

③収入につながる資格を取る

今だけでなく、先のことを考えると国家資格があると有利です。ハローワークなど公共の職業訓練では、パソコン・介護系・事務系などの資格を取るため、3~6カ月間基本的には無料で講座が受けられる制度もあります。条件をクリアすれば受講期間中に月10万円程もらえる「職業訓練受講手当」もあるので、よく調べてみましょう。

④まずはやりやすい仕事で経験を積む

40代でも、シングルマザーでも、働いた経験がなくても、雇ってもらいやすい仕事でまずは職歴につながる経験を積むこともおすすめします。

特にずっと専業主婦だった場合など、いきなり正社員として雇ってもらいにくいのです。

例えば、派遣に登録する、スーパーのレジや飲食店のホールのパート、役所や県などの嘱託職員(労働期間が決まっているケースが多い)などは、資格がなくても年齢高めでも応募できることが多いのでチャレンジしやすいでしょう。パートでも臨時でも労働経験を積むことで、後の正社員の仕事にも採用されやすくなります。

⑤正社員の仕事も諦めずに探してみる

給料の額も大事ですが、他の諸条件もよく考慮しましょう。子どもがいるので、健康保険や厚生年金、有給休暇や様々な手当なども大事な条件になります。条件面などで仕事探しの基準を明確にしておくことで、仕事も探しやすくなります。まずは、ハローワークなどで正社員の仕事も探してみることをお勧めします。

⑥母子家庭の支援制度を活用する

「マザーズハローワーク」や「母子家庭就業・自立支援センター」などではシングルマザーを積極的に採用している企業を紹介してくれます。

また、「自立支援教育訓練給付金」「高等技能訓練促進費」や「児童扶養手当」「児童手当」「児童育成手当」などの制度もありますので、手続き漏れのないようにきちんと調べて、利用できるものはできるだけ有効に利用しましょう。

⑦在宅ワーク・副業をする

派遣やパートの仕事はある程度時間の融通が利く場合が多いので、子どもが小さい場合にはおすすめです。

しかし、時給が安かったり長時間働けなかったりすることが考えられます。短い時間のパートを掛け持ちで兼業したり、副業をすることも一案です。

また、インターネットでの在宅ワークもいろいろあります。家で子どもの面倒を見ながら、アフィリエイトなどで稼ぐという方法もあります。

いかがですか。

実際にシングルマザーが就いている仕事には、看護師、介護職、家事代行、スーパーのレジ、飲食店スタッフ、タクシードライバー、コールセンター、配送スタッフ、トラック運転手、保険外交員、医療事務、歯科助手、起業、ライターなど様々です。

シングルマザーで40代のあなたが、自分に合った、自分にできる仕事を見つけることは簡単ではないと思います。

シングルマザーでなくても、2人や3人の子どもがいて、それぞれが私立大学に行くとしたら、最低でも年収600~800万円は欲しいところです。

他にも家賃がかかるとか、車の維持費や経費が要るとか、子どもにかける習い事の費用などによっても必要なお金は違いますし、自身の定年後の生活も考えなければなりません。

例えば、今はシングルマザーでも、お金の心配の要らない幸せな再婚ができたり、実家からほとんど援助してもらえるという場合は、仕事の心配も必要ないのかもしれませんが、それだけをあてにしていてはいけません。

希望の就職先が見つかるかどうかは「縁」や「運」もありますから、諦めずに根気よく探してくださいね。

自分自身と子どもの幸せな将来のために、楽しく続けられて将来性のある仕事に巡り会えるといいですね。

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