子育て中の女性から「どうしても夫にイライラしてしまうんです」という声をよく聞きます。
子育て中でなくても夫にイライラすることがあるのに、子育てで時間的にも体力的にも精神的にも余裕がなく疲れているところに、夫がイライラの原因をぶつけてくるのです。
しかも、子育てが思い通りにいかなかったりしたら尚さらイライラしてしまいます。
では、子育て中の女性が、夫のどのようなことにイライラしてしまうのか、具体的に挙げてみましょう。
①共働きなのに子育ては女の役目と思っている
子どものおむつも替えないし、夜泣きしていても知らん顔で寝ていたり「うるさい」と言ったりする。子どもを構うこともなく、子育ては母親である妻の役目だと思っている。私も働いているし、2人の子どもなのにあまりに無責任でイライラする。
②子どもの機嫌がいい時だけ関わる
子どもをみてくれていると思っていたら、グズリ出したり泣いたり、オムツが汚れた時にはすぐに放棄する。子どもが機嫌よくしている時しか関わらないことにイライラする。
③家事や育児を分担する気がない
私が子どものことをしている時に、食器を洗うとか、掃除をするとか、できる家事をやってほしいのに、育児だけでなく家事さえもやろうとしないことにイライラする。
④人前でイクメンのアピールをする
家ではほとんど育児に関わらないくせに、実家とか人前では、いかにも「育児に関わってます」というようにイクメンをアピールすることにイライラする。
⑤自分だけ好きなことを自由にしている
仕事帰りに飲んで夜遅く帰ってきたり、休日も趣味のスポーツに出かけたり、テレビやゲームに没頭して、自分の好きなことばかりしている。私の大変さを気遣うこともないし、わかろうともしないことにイライラする。
⑥やっと寝たのに自分の都合で子どもを起こす
やっと子どもを寝かしつけたのに、仕事から帰ってきて子どもを構いたくて起こしてしまう。
子どもが可愛いのはよくわかるけど、寝かしつけるのが大変だったと言っても「また眠くなれば寝るよ」などと呑気に言うことにイライラする。
⑦私の気持ちを分かろうとしない
私が育児でどれだけ大変な思いをしているかわかろうとしない。
育児に対しての愚痴を話したりすると、自分は何もしないくせに余計なアドバイスをしてくる。産後の崩れた体型にケチをつけてくることにもイライラする。
子育て中の妻は、夫のこれらようなことにイライラしているのですね。
子どもの年齢にもよりますが、子どもが幼いほど自分で何もできないので、母親は24時間体制で関わることになります。
子どもが寝たからといって、一緒に寝てゆっくり休むということができればいいのですが、子どもが寝た時間にサッサと家事を済ませなければならず、休む間もなくあっという間に一日が過ぎていくのです。
そういうことを理解しようとしてくれない夫や、非協力的な夫に対して、妻はイライラしてしまうのですね。
次に、夫にイライラした時に、妻はどのように対処したらいいのか考えてみましょう。
①夫にして欲しいことを具体的に伝える
一般的に男性は察することが得意ではありません。
「私が子どもを寝かしつけてる間に、食器を洗っておいてくれない?」など、夫にしてほしいことを「具体的に」「お願い口調」や「疑問形」で頼んでみましょう。
そして、やってくれたら、多少の不満があっても「ありがとう、助かったわ」など、感謝とお礼の言葉がけをすることで、次回も気持ちよくやってくれるようになります。
家事も育児も完璧を目指さず、夫や周りの人をうまく頼ることができると気持ちも身体も少し楽になるでしょう。
②夫がやってくれていることに目を向ける
注意深く見ていると、夫もわずかだけど協力してくれていることに気がつくことがあります。
「出かけるついでにゴミを出してくれた」「子どもをお風呂に入れてくれた」など、小さなことですが「何もしてくれない」と思うとイライラします。
「こんなことも、あんなこともしてくれている」と小さなことに感謝することで、気持ちが変わり、心に余裕ができ、あなたが笑顔になったり安定したりするので、夫も更に気持ちよく手伝ってくれたりするものです。
③子どもを預けて1人になる時間を作る
休日など、少しの時間でも実家の親や夫に子どもを預けて、自分がひとりで自由にできる時間を作れるといいですね。
昼寝してもいいし、ショッピングに出かけてもいいですし、お友だちとランチして楽しい会話をすることで気分が明るくなり、ストレス発散にもなります。
リフレッシュできたら「ありがとう、おかげで気分転換できたわ」と感謝することも忘れずに。
④ストレス解消法を見つける
「甘いものをひとつだけ買う」「ウインドショッピングする」「体を動かす趣味をみつける」「アイドルに夢中になる」などの自分なりのストレス発散ができるといいですね。
前述した「子どもを預けて」ということができると更に可能性が広がります。
⑤紙に書いて吐き出す
夫のイライラするところや、直接夫に言えない文句などを、紙に書いて吐き出してしまうことで、ストレスが発散できることもあります。
あとで読み返した時に、笑えたりすることもありますし、夫に見てもらうという使い方もあります。
文句や愚痴を口で言うとその場で口げんかになったりしますが、書いたものを後から見ることで、夫も「そんな風に思ってたのか」と冷静に反省したり対処したりできるものです。
⑥家事代行サービスに頼る
育児や子育てについては、なかなか他の人に頼みにくいのですが、家事については「家事代行サービス」が充実しています。
特に共働き夫婦の場合には、家事代行サービスに頼ることも検討してみましょう。
便利家電や食材宅配サービスなどもうまく使えば、育児や子育てにかけられる時間が増え、イライラの種が減ることでしょう。
⑦あきらめる
夫がいくら気遣って家事や育児に協力的でも、産後クライシスなどで、どうしてもイライラしてしまうこともあります。
子どもの成長と共に少しずつ手がかからなくなり楽になってくるものです。「今は子どもが母親を必要としている時期」と理解し、「今はイライラして当たり前」と諦めることも一案です。
いかがですか。
子育ての時期には、多かれ少なかれ誰でもイライラするものです。
いちばん近くに居る「夫」という存在に、そのイライラをぶつけやすいということもあります。
周りの人にも協力してもらって、上手くイライラする気持ちを気分転換し、あなたが「笑顔で、安定した心で」いられることができるといいですね。