私がカウンセリングしていて、夫が離婚に応じてくれないという相談がよくあります。

そんな夫を説得できる効果的な方法があるのでしょうか。

今回は、夫が離婚に応じてくれない場合に、夫を説得する方法をご紹介します。まず、夫がなぜ離婚に応じてくれないのか、離婚を拒否している理由を知ることが大切ですね。

  1. 妻から自分に相談もなく、勝手に離婚を決めたと言われても、自分は納得できない。もともと仮面夫婦の状態にあったり、明らかにDVやモラハラをしていたとか、自分が浮気したとか、自分の非が何なのか、離婚したい理由が納得できないまま離婚はできないと思っている。
  2. 妻から離婚と言われても、自分が反省したり考え方を変えれば、まだ何とかやり直せるだろうと信じている。妻の離婚の決意の強さを、甘く見ている。
  3. 愛するかわいい子供と離れなければならなくなることは、耐えられない。妻だけでこの先ずっと子どもを育てていくことは不可能だと考えている。
  4. 世間体や体裁が気になるし、仕事でも離婚することは出世や評価に影響が出るのではないかと心配。
  5. 自分では料理や他の家事もできないので、自分だけで生活していけるのか不安。
  6. 離婚すること自体が、めんどくさい。妻と話し合って決めなければならないし、親や職場や友人にも報告しなければならないということも面倒。

などの理由で、夫は簡単には離婚に応じてくれないのです。

応じないどころか、自分のどこに非があったのか教えてくれれば、直して改善することを誓うなどと、あなたが離婚を撤回するように、説得してくるでしょう。

夫に説得されるのではなく、あなたがどうしても離婚したいということを、強く訴えなければならないのです。

そのためにも、夫に離婚の説得をする前に、あなたはぬかりなく離婚後の準備を万端にしておくことが必要になります。

例えば、「離婚後は、子どもと実家に戻って、結婚前に働いていた職場で働くことになっています。その間は子どもの面倒は両親が見てくれます。

月に一度週末にあなたと子どもの面会交流を考えています。その他、子どもの誕生日などの行事にも会えるようにします。できれば月々の養育費を子どもに払ってください。」など、離婚しても子どもに寂しい思いや悲しい思いをさせないように考えていることも、具体的に夫に提示することをおすすめします。

反対している夫も「そこまで準備をするほど、離婚したいのか・・・」と、あなたの気持ちを理解してくれて、仕方なく離婚に応じてくれるかもしれません。

どうしても夫が説得に応じてくれない場合の対処の仕方を挙げてみますね。

  • 別居を提案してみる。別居することで、あなた自身の離婚に対する気持ちの再確認の時間が持てますし、離婚後の生活の予行練習にもなりますね。
  • カウンセラーや弁護士などの第三者に間に入ってもらうという方法もあります。夫も、妻に言われるよりは、第三者からの意見には耳を貸すかもしれません。親や友人に相談するとどうしてもあなたのかたを持ってしまって、冷静な判断ができなくなる場合が多いので、相談は第三者にすることがおすすめです。親や友人には、離婚したい気持ちがあることだけ伝えておくといいでしょう。
  • それでも夫が説得に応じなければ、離婚調停を申し立てるという方法もあります。

調停でも夫に合意してもらえなければ、離婚裁判に進みます。裁判離婚まで進むケースは離婚全体の1~2%と少ないのですが、裁判では夫の合意が得られなくても、理由と証拠がちゃんとあれば判決で離婚が可能になります。

いかがですか。

離婚の話が、簡単に進むケースはほとんどありません。

どちらかが離婚に応じなかったり、離婚の条件で揉めたり、親の反対で離婚できなかったり、ということもよく聞きます。

離婚に向けて夫を説得する方法として、これという決定的なものはありませんが、あなたの離婚に向けた強い気持ちがないと説得はできません。

いま一度、嫌がる夫を説得してまで離婚することがベストな方法なのかを、よく考える必要があるのではないでしょうか。

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