離婚するときに、特に専業主婦だった場合、離婚の準備として自分の貯金があった方がいいということは、だれでも想像できると思います。

離婚の準備に貯金はどのくらい必要なのかを考えてみましょう。

どうして離婚の準備に自分の貯金が必要なのでしょうか。

まず、離婚後の住まいを考えてみましょう。

・今の住まい(持ち家でローンは残っていない)に、そのまま住む場合。

離婚によって、相手が家を出ていくケースで、ローンが残っていない場合は、家賃としてのお金はかかりませんが、マンションだと管理費などの経費が別にかかります。

・今の住まい(持ち家でローンの残高がある)に、そのまま住む場合。

相手が家を出て、あなたが持ち家に住むので、残りのローンを誰が払っていくのかによって、あなたの金銭的な負担が大きく変わります。

・今の住まい(賃貸物件)に、引き続き住む場合。

相手が家を出るので、賃貸契約の名義が相手だった場合は、名義の変更手続きも要りますし、家賃の負担もあるので、その分の出費を見込んでおくことも必要です。

・今の住まいを出て、新たに部屋を借りる場合。

賃貸物件を新たに契約するため、多くの初期費用がかかります。また、引っ越し費用や、最低限の家具と家財を購入する必要も考えられます。

・今の住まいを出て、実家に入る場合。

実家の場合は、家賃が要らないという利点がありますが、引っ越し費用は必要です。

・今の住まいを出て、マンションや戸建ての家を買う場合。

離婚を機に新たに家を買うというケースは稀だと思います。自分の貯金やへそくりが多くあったり、実家がまとまった頭金を出してくれたりする場合もありますね。この場合も、ローンがあれば月々の支払いが発生し、引っ越し費用も必要になります。

私が離婚した10年以上前ですが、実家の近くに部屋を借りたので、家賃などの住まいの初期費用を約23万円不動産屋に払いました。

家財などを揃えたり、引っ越し代なども含めると全部で70~80万円ほど使ったと記憶しています。

私の場合は単身でしたが、子どもがいたらもっと必要になるでしょう。

離婚の準備に必要な貯金の額は、離婚後の住まいの状況で大きく違ってきます。

あなたが、今も仕事を持っていて、離婚後も安定した収入が見込める場合は、貯金がたくさんなくても何とかなりますが、専業主婦の場合は、離婚後に働くことが決まっていても、離婚の準備として取りあえずの貯金が必要です。

専業主婦ほど、離婚の準備に多くの貯金やへそくりが要るのですね。ですから、離婚を考えたらできるだけ早いうちに、パートなどの仕事に出ることをおすすめします。

自分の自由になるお金があると、貯金もしやすくなりますね。

住まいの準備以外にも、離婚する際にはお金がかかります。

弁護士、公証人、調停、裁判など離婚するための費用も必要になるケースもあります。

離婚した後の当座の生活費も、用意があると安心です。

離婚後に、入ってくるお金(給料、養育費や児童扶養手当など)と、出ていくお金(家賃、光熱費、教育費、食費、通信費、雑費など)を考えて計算してみましょう。

支出の方が多いと考えられる場合、離婚前から自分の貯金を準備することが絶対に必要になります。

これらの離婚にかかる費用を、離婚前から貯めた貯金で賄えると、離婚後の新しい生活が、貧しく苦しいものにならなくて済むのではないでしょうか。

離婚を後悔しないためにも、離婚の準備として貯金をできるだけ多くしておくことが大切ですね。

離婚の準備として自分だけの貯金をする時には、相手にバレないように貯金しましょう。

なぜなら、離婚の際には財産分与で、夫婦で築いてきた財産はすべて二人で分け合うことになっています。

あなたが離婚に向けて必死に貯めたへそくりや貯金は、相手にわかってしまったら、財産分与の対象になって半分になってしまいます。

銀行などに入れておくと、通帳が見つかって貯金が相手にバレる可能性が高くなります。

ネット銀行ですと、通帳がないので見つかりにくいと思いますが、近年はマイナンバーで管理されたりすることもあり、安心はできませんね。

へそくりとして、現金でどこかに隠せるといいのですが、この方法もリスクがないとは言えません。

もしあなたが、結婚前の貯金をまだ持っているようなら、それはあなたの財産ですので財産分与の対象にはなりません。

離婚の準備の貯金として、大切に管理しておきましょう。

子ども名義の貯金も、夫婦がお金を出していれば、財産分与の対象になりますが、子どものお年玉や親以外からの祝い金などは、子どもの特有財産となり財産分与の対象になりません。

もしあなたが離婚の準備を考えているのでしたら、できるだけ多くの貯金かへそくりを貯めておくことをおすすめします。

最低でも100万円、できれば500万円位の貯金があれば、子どもが小さくてすぐに働けない場合でも、焦らずにいい条件の仕事や保育園を探すこともできると思います。

離婚の状況にもよりますが、財産分与や慰謝料が手に入れば、貯金やへそくりが少なくても何とかなるかもしれませんね。

離婚の準備で一番大事なのは、貯金などのお金の計画だと思います。

お金の計画をせずに離婚を決意することは、とてもお勧めできません。離婚は、エネルギーもパワーも時間も使い果たします。

大変な思いをして離婚するのですから、失敗や後悔のない離婚にしましょう。

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