夫と離婚したいけど、子どもの気持ちを考えると離婚に踏み切れないと悩んでいる女性からの相談が多くあります。
離婚することで、今まで一緒に暮らしていた家族が離れ離れになってしまいます。
夫婦の離婚が子どもに及ぼす影響はとても大きいのです。
今日は親の離婚による子どもの気持ちを考えていきましょう。
まず親の離婚での子どもの気持ちを考える際の、メリットやデメリットを考えてみます。
【メリット】
- 子どもが両親の喧嘩する様子やいがみ合う姿を見なくて済むので、精神的に安定する。
- 子どもが親の顔色をうかがう生活から解放される。
- 親の離婚という辛い試練を経験したことで、人の痛みがわかる子どもになる。
- 子どもの自立心が育ち、人に思いやりや優しさを持てる子どもになる。
【デメリット】
- 母親が仕事、家事、育児で忙しくなり、子どもをあまりかまってあげられなくなる。
- 子どもが不安や寂しさを持ちながら過ごすことも考えられる。
- 離婚に対してネガティブな印象を持っている人からの心無い言葉に傷つく可能性もある。
- 金銭的に余裕がなくなり、子どもに我慢させることがあるかもしれない。
次に、子どもの気持ちを考えて、離婚を子どもに伝える際の注意点をお伝えします。
①親の離婚の原因が子どものせいではないということ、子どもは全く悪くないということをきちんと話しましょう。
②父親とは別々に暮らすことになるけれど、父親であることに変わりはないし、面会交流で会えるということを伝えましょう。
父親の悪口を、子どもの前で決して言わないことも大切です。
③子どもが幼くても、嘘をつかずに真実をちゃんと伝えましょう。
子どもの年齢や性格によって伝え方は違ってきますが、慎重にケアすることが必要です。決して離婚の理由を子どものせいにしてはいけません。
④離婚によって住まいや学校などが変わることもありますが、新しい環境や生活に対しての子どもの不安や心配を取り除くことを考えましょう。
子どもが学校や幼稚園などに通っている場合、学年の区切りや行事などを考慮して離婚の時期を決める配慮も必要です。
⑤「パパとママのどちらと暮らしたい?」など子どもに意見や答えを無理に求めてはいけません。
ほとんどの子どもは、パパもママもみんなで一緒に暮らしたいと思っています。
⑥子どもの気持ちを最優先にして、きちんと向き合って会話することでコミュニケーションを図り、子どもの心のケアを続けることが大切です。
いかがですか。
子どもがいる夫婦の離婚に際しては、子どもの気持ちが特に気になるところですね。
他にも注意点がありますので参考にしてください。
- DV(ドメスティックバイオレンス・日常的な暴力)がある場合は、時期を考慮せず早急に逃げることです。児童相談所や役所の相談窓口、民間の支援団体に相談しましょう。DVがひどい時には警察に駆け込んでください。あなたと子どもを守ってくれる専用のシェルターもありますから、手持ちのお金がなくても大丈夫です。
- 子どもの気持ちも大事ですが、自分が我慢している姿を子どもに見せることはかえってよくありません。自分の幸せを優先して離婚を考えましょう。
- いくら嫌いで二度と会いたくない夫でも、子どもの父親です。養育費や面会交流など夫とのつながりが完全に切れることはないと知っておきましょう。
- 離婚時に決めた養育費や面会交流のことなどは、必ず公正証書に残しましょう。もし夫からの約束が守られない場合でも、強制執行や資産の差し押さえが可能です。
- 子連れ離婚したいけれど子どもがいることで働けないなどと悩んでいる場合、母子寮、児童養護施設、養育里親制度などもあります。離婚の前に行政などに相談して考えておきましょう。
- 母子家庭になることで、さまざまな支援が受けられます。例えば児童扶養手当、児童手当、生活保護、他にも所得税住民税の控除や水道料金の基本料金免除など市町村独自の手当があったりします。離婚の前によく調べておきましょう。
離婚することで、あなたが安定した気持ちで毎日笑顔で過ごせるようになるのなら、子どもの気持ちも決して悪い方向に向かうことはありません。
離婚後は特に子どもとの時間をできるだけ多くとり、コミュニケーションを大事にしましょう。
大切なのは、あなた自身が離婚を後悔したり悲しんだりしないことです。
離婚することがあなたの幸せなのでしたら、自信をもって離婚を進めてください。
あなたが生き生きと明るく前に進んでいく姿を見ることで、子どももきっと離婚したことを理解してくれるでしょう。
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