夫がリストラされたどうしよう

夫が会社をリストラされるなんて、夫婦の人生において、とても大きな事件です。

夫自身がかなりショックを受けていたり、自信も失っていることでしょう。

しかし、ショックの大きさは妻も同じですよね。

さまざまな不安が頭をよぎります。

そして、ついつい夫に不安や不満をぶつけてしまうケースもあります。

妻から不満をぶつけられても、不安と言われても、夫自身だって落ち込んでいるでしょうし、どうしようもないのです。

夫を追い詰めてしまうことになりますので、次のような不安や心配事は、夫に問い詰めるのではなく二人でじっくり考えることをオススメします。

  • 「すぐに次の仕事が見つかるかしら」
  • 「家族の生活は大丈夫なのかなぁ」
  • 「子どもの学費や家のローンが払えなかったらどうしよう」
  • 「友だちに知られたくないな」
  • 「リストラされる前に何とかならなかったのかしら」
  • 「しばらく貯金を使うしかないのかな」

家計のやりくりや、子どもの教育費、家賃や家のローンなど、収入がなくなったらいきなり困ることがたくさんありますね。

実際に夫がリストラされてしまったら、落ち着いて考えることなどできないのではないでしょうか。

夫がリストラされてしまった場合、妻はどのように対処したらいいのか、6つの対処法をお伝えしていきます。

①夫を責めない

夫を責めても何も解決しません。

夫に「仕事で何か失敗でもしたんじゃないの?」「これからどうなるの?」などと詰め寄ったり、会社の悪口を言ったりすることも無意味です。

②夫を明るく支える

夫がリストラされたという状況だけでも家の中が暗くなりがちです。

夫は落ち込んで自信をなくしているはずです。

「頑張りすぎて身体をこわさなくてよかった」「ずっと仕事がないわけじゃないから、今は少しゆっくり休んでね」など、夫自身が明るく前向きになれるように導きましょう。

もし、夫が大きなストレスを抱えて精神的に参って、眠れなかったり鬱々しているようなら、精神科や心療内科などの診療を受けることも検討してください。

夫の次の仕事を探す際にも、どんより暗い顔や気持ちでいると採用されにくくなります。明るい気持ちで次の就活に前向きに臨めるように、精一杯フォローしましょう。

③妻も働く

妻が今まで働いていなかった場合は、妻も働きに出るいい機会です。

パートなどでしたら比較的早く見つかることも期待できます。

「そろそろ社会復帰しようと思ってたから」などの理由をつけることで、夫が「妻を働かせてしまった」などと更に落ち込まないように配慮できますね。

夫の再就職が決まるまでの間、二人で顔をつき合わせているより、妻が家にいない時間があるのもいいのではないでしょうか。

子どもが小さい、持病があるなどの理由で外に働きに出られない場合でも、今はネットでできる仕事もあります。

いざという時のために、日ごろから何か資格を取ったり、情報を集めておくこともおすすめします。

④雇用保険があると助かる

リストラでの解雇の場合、会社都合の退社になりますので、失業保険がすぐに受給できることが多いのです。

これがあるとかなり助かりますね。この場合、下記のような給付になります。(夫が35~44歳の場合)

被保険者期間 1年~5年未満 90日給付

被保険者期間 5年~10年未満 180日給付

被保険者期間 10年~20年未満 240日給付

夫の年齢によっても違いますので、詳しくはハローワークなどで調べてください。

もらっていた収入の5~8割程度の金額が給付されるので、次の仕事を見つける際に、慌てて決めることなく、じっくり検討することも可能になりますね。

次に探す仕事も、ぜひ社会保険のある仕事を探すことをおすすめします。もし、失業保険が受けられない場合は、次の仕事が見つかるまで、夫に繋ぎのアルバイトなどをしてもらうことも考えましょう。

⑤家計を見直す

雇用保険を給付されても、アルバイトをしても、収入はリストラ前より減ることは否めません。

生活の中で節約できること、減らせるお金がないか見直してみましょう。

失業状態の時期だけでもレジャー費など減らせるものもありますし、携帯電話代や子どもの習い事など、見直しするいい機会になるのではないでしょうか。

場合によっては、住宅ローンのボーナス払いをやめることも検討してください。

⑥離婚を考える?

以前から夫婦関係が上手くいっていなかった場合など、”リストラされる情けない夫”だと感じ、更に夫のことを嫌いになるというケースも考えられます。

夫のリストラを直接の理由に、離婚することができるのでしょうか。

夫婦の双方が離婚に同意すれば離婚は可能です。また、夫がヤケになって全く次の仕事を探さない場合や、暴力をふるうような場合は、”結婚生活を継続し難い重大な事由”になりますので、家庭裁判所に離婚調停を申し立てることもできます。

しかし、離婚は最終手段です。離婚を考える前にもう少しできることはないか、考えてみることが大切です。

いかがですか。

夫がリストラされた時、妻としては途方に暮れてしまうかもしれませんね。

少しでも蓄えがあれば、次の仕事が決まるまで何とか凌げるかもしれませんが、ギリギリの生活をしていた場合には、切実な悩みになります。

夫婦の実家や兄弟姉妹などを頼った例もありますが、できれば自分たちだけで切り抜けたいところですね。

こんな時こそ、夫婦の協力が必須です。

妻としては、夫が少しでも早く次の仕事に就けるように、急かすことなく優しく見守り応援することが大切です。

勝手に知人や友人などに夫の就職先の紹介などを依頼したり、出しゃばりすぎると、夫の気分を損ねることもあります。

頼まれていないことまでしないようにし、夫を信じてできることをしながら優しく見守りましょう。

※リストラとは、英語の「Restructuringリストラクチャリング」の略語で、本来は「再構築」という意味です。(ウィキペディアより)

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