旦那へのいらいらが止まらない

「産後、旦那へのイライラが止まらない」とお悩みの方、いらっしゃいませんか?

「出産後に、イライラして旦那にあたってしまうことが多くなり、夫婦喧嘩も増えてしまって、どうしていいのかわからなくなってしまい悩んでいる」という女性が意外に多いのです。

はじめに、このようなお悩みで「困っている」という、里帰り出産後のA子さんからのご相談例をご紹介しましょう。

<里帰り出産から帰ったら、旦那が…>

子どもの1か月検診が済んで、予定通り旦那が待つ家に帰ったら、思ってもいない旦那の行動に戸惑いました。

「旦那は家事も育児も何もしてくれない」
「旦那から今まで通りの家事を求められる」
「旦那は出産前と同じように妻にかまって欲しいという態度」
「旦那は手伝うとか協力するという気が全くない」
「出産直後でも妻をいたわる様子が見えない」
「子どもが泣くと『うるさい』とか『泣きやませろ』と怒られることもある」
「これから旦那と二人で協力して子どもを育てていかなければならないのに…」A子さんは、どうしたらいいのか途方に暮れてしまいました。

自分は家事も育児も頑張っていて、寝不足で疲れもたまっている。

それなのに、慣れない育児にも簡単な家事にも、全く協力してくれない旦那に、日々イライラが募っていく。

子どもの父親なのに「仕事して稼いで来たら、他は協力しなくていいの?」と、不満がどんどん重なっていく。

里帰りしていた実家では、母親が家事をしてくれて、子どもの世話も手伝ってくれたのに、家に帰ったらいきなり全て自分でやらなければならない。

しかも、夫のことまでやらなければならない状況で、A子さんはいっぱいいっぱいになってしまったのです。

旦那が原因ではあるのですが、それだけなのでしょうか。

<産後に旦那にイライラしてしまうのはなぜ?>

子どもを産んだ後に、旦那にイライラしてしまう原因を考えてみましょう。

①産後クライシス

「産後クライシス」とは出産後から2~3年ほどの間に夫婦仲が悪化するという現象を指し、さまざまな要因によって複合的に引き起こされます。

ホルモンバランス、体調不良、子育てに対する不安、ライフスタイルの変化など、心身両面からのさまざまな要因で引き起こされるといわれています。

産後クライシスのひとつの原因として、出産後の妻が、子育てや家事への夫の関与について、強く不満を抱くことでなりやすいということが指摘されています。(Wikipediaより)

この「産後クライシス」が原因で、旦那のことでイラついたり、疎ましく思ったりしてしまうことがあるのですね。

②マタニティブルー

出産の直後や産後2~3日から3週間くらいの時期、母親が情緒的に不安定になり涙もろくなったりするものは「マタニティーブルー」といいます。(Wikipediaより)

この時期に、妻が情緒的に不安定になってしまい、旦那のことが嫌になってイライラすることもあります。

③旦那が非協力的

子どもの父親でもある夫から、育児に全く協力がないことでイライラしてしまう。

例えば次のようなことで妻がイライラするようです。

  • 旦那が自分のことばかりで、家事や育児に協力する気がない
  • 自由に飲みに行ったり、趣味に没頭していたり、ゲームばかりしている
  • 子どもが泣くと妻を呼ぶ
  • 共働きなのに、家事や育児は妻がやるものだと決めつけている
  • 子どもが寝たころに帰宅して、子どもを構って起こしてしまう

このように、父親としての自覚や責任が見られないことで、妻がイライラしてしまいます。

④ホルモンバランスや生活リズムの急激な変化

出産直後や、出産後しばらくの間は、ホルモンバランスが崩れているので、どうしても怒りっぽくなったり、理由もなくイライラしたり泣きたくなったりするものです。

更に、子どもが居なかった時とは、生活リズムが大きく変わるために、寝不足になったりストレスが溜まることでイライラしてしまうのです。

⑤わからないことばかりで不安

初めての妊娠、初めての出産、初めての育児に戸惑うのも当然です。

育児書や雑誌に書いてある通りには、上手くいかないことも多いものです。

私の子育て経験でも、夕食の支度の頃になると必ず泣かれて、子どもを背負って家事をした時期もありました。

おむつも替えたし、お腹もいっぱいなはずなのに泣かれると、途方に暮れてしまいますよね。旦那に相談したところで解決するわけでもないけど、困って悩んでいるのに、旦那が知らん顔だと「誰の子どもだと思ってるの?」と文句も言いたくなるものです。

⑥夫が認めても褒めてもくれない

子どもが乳児のうちは、母親は夜中に何度も起きなければならなかったり、子どもが昼寝している隙にたまった家事を片付けなければならなかったり、一日中家事や育児を頑張っています。

どうせ、昼間に一緒に昼寝しているんだろう」などと勝手に想像して、「専業主婦はいいよな~」などと旦那に言われるとカチンときます。

頑張っていることを認めてもくれないし、褒めてくれるなんてことは全くないので、いつもイライラしてしまいます。

⑦夫だけが自由に楽しそうにしている

飲み会とか、趣味の集まりとか、夫ばかり自由に出かけたりしていることが頭にくる。

幼い子どもが居るので、自分の買い物に行く余裕もないのに、そんなことを気遣ってくれる様子もない。

旦那は家でもゲームばかりしていて、家事や育児に少しでも協力しようと思わないのかとイライラする。

このようなことを理由に、産後、旦那へのイライラが止まらなくなるのですね。

では、旦那にイライラした時に、どうのように対処したらいいのでしょうか。

<旦那にイライラした時の対処法>

旦那にイライラしてしまった時に、できそうな対処法を考えてみましょう。

①旦那に自分の気持ちを伝える

あなたが旦那にイライラしていることを、旦那は気付いているのだと思います。

しかし、男性は察することが苦手です。「○○してもらえたら嬉しい」「時々は私に”頑張ってるね”などの労いや感謝の言葉をかけてくれたら、気持ちよく家事や育児ができる」などと、具体的にお願いしたり、自分の気持ちを伝えると効果的です。

あなたからも旦那に「いつもお仕事お疲れさま」「洗濯物を干してくれてありがとう」など、感謝や労いの言葉を伝えることで、旦那からの労いや感謝の言葉も期待できます。

②家事分担を提案してみる

「慣れない子育ての合間に家事をする」ということだけでも大変なことです。

家事は少しぐらい手抜きしてもいいと思います。そして、旦那にもできそうな家事や育児をお願いしてみましょう。

「手伝いたい、家事を分担して少しでも妻を助けたい」と思っているのに「何をどうしたらいいのかわからない」と悩んでいる男性も多いのです。

「手が空いたらでいいんだけど、冷蔵庫から玉ねぎを2つ出して皮を剥いてくれると助かるんだけど、お願いできるかなぁ」などと、やってほしいことを具体的にお願いするのがコツです。

そしてやってくれたら「わぁ、ありがとう、きれいに剥けてるわね」などとお礼の言葉も忘れないようにしてくださいね。

旦那にもできる家事や育児を、少しずつ増やして、旦那を家事も育児もできる男に育てていくことで、自身もイライラすることが少なくなると思います。

③自分のストレス解消を考えてみる

子育てで睡眠時間も削られ、家事や自分のことが思うように捗らないことで、ついイライラしてしまいますね。

週に一度、旦那や実家の親などに子どもを預けて、自分だけで自由にできる時間を作れる工夫をしてみましょう。

美容院に行ってもいいし、お友達とランチに行くのもいいですね。

睡眠時間に充てたり趣味のことに時間を使ってもいいかもしれません。

自身のストレスを解消できそうなことがあるのでしたら、ぜひ試してみてください。自分が笑顔になれることを考えたり、匿名電話相談サ-ビスなどで愚痴・不満・不安を吐き出すこともおすすめします。

④旦那に完璧を求めない

旦那が家事や育児を手伝ってくれていても、「やり方が気に入らない」「雑過ぎて結局やり直してしまう」「時間がかかってイライラする」など、文句や不満が多いということはありませんか?

旦那も「妻の役に立ちたい」「少しでも妻をラクにしてあげたい」と思っています。

旦那の家事や育児に、最初から完璧を求めず、教えて褒めて育てていきましょう。

⑤他の人を頼ってみる

「旦那を頼りたくない」と考えている女性もいます。しかし、家事や育児を全て自分ひとりで完璧にこなそうと思わず、他の人を頼ることもおすすめします。

例えば、母親や親族などの身内や、行政の育児支援制度、家事代行サービスなどに助けてもらうこともいいでしょう。

心身を休める時間ができることで、イライラも収まるかもしれません。

<さいごに>

あなたも旦那さんも、親としては新米です。

わからないことだらけで手探り状態なのもあたりまえ。

育児の経験もまだまだ浅いですし、完璧なはずがありませんね。

夫婦二人で、試行錯誤しながら学びつつ経験を積んで、ベテランママ・ベテランパパになっていきましょう。

「母親だから、妻なんだから、全部自分で頑張らなければ」と捉えてしまわず、周りの人や旦那を上手に頼って、軽く息抜きしながら子育てができるといいですね。

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