私が相談を受ける女性の中には、夫との関係の悩みだけでなく、姑の過干渉に対する悩みの対策を相談に見える方もいらっしゃいます。
姑と同居していて、姑からの過干渉に日常的に悩んでいるケース、遠方に住んでいる姑から毎日のように電話が来るようなケースもあります。
姑と会うことや姑と一緒に過ごすことが、嬉しいと思っている女性もいるとは思いますが、多くの妻が姑との時間を憂鬱に思っていると見受けられます。
ひごろから、姑の過干渉に悩まされている嫁にとって、夫の実家への帰省ほど悩ましいものはないのではないでしょうか。
姑の過干渉にもさまざまなケースがありますが、うまくかわしたり乗り越える対策を考えてみましょう。
そもそも姑の「過干渉」というのは、息子夫婦のことに必要以上に立ち入って、口出しをしたり自分の考えを押し付けたりしようとすることです。では姑からのどのようなことで、嫁は過干渉と感じるのでしょう。
- 嫁の家事のやり方が気に入らなくて、勝手にやり直したり、手出し口出ししてくる。
- 「子どもはまだなの?」とか、夫婦のことや子づくりに関することに口をはさんでくる。
- 嫁の料理や味付けや栄養のことが不満で、自分の作った料理を届けに来たりする。
- 子どもの子育てや躾のことに、いちいち自分のやり方を押し付ける。
- 夫の下着や服、趣味の合わない子ども服などを買って来る。
- 夫婦喧嘩をしてると聞いたら、頼みもしないのに仲裁しにやってくる。
- 自分が気に入っている店や病院を、やたらにすすめて連れていかれる。
- 長い休みに、息子や孫が実家に行かないと、こちらに押しかけてくる。
- 嫁が息子のことを大事に思ってくれているか、大切にしてくれているか心配で、しょっちゅう電話が来たり、突然訪ねてきたりする。
などです。
たいていの姑は「よかれ」と思ってやっていますし、可愛い息子夫婦や孫のためにと考えていて、悪気はないものです。
だからこそ対処が難しいのですが、過干渉してくる姑にはいくつか特徴があリます。
- 負けず嫌い
- 自分の意見が一番正しいと思っている
- 自分の価値観を他の人にも押し付ける
- 夫とうまくいっていない
- 趣味もなく友達も少ない
姑の過干渉に悩んでいるあなたにとっては、思い当たることもあるのではないでしょうか。
では、どのように対処していけばいいのか、姑の過干渉の対策を7つ挙げてみましょう。
①できるだけ姑との距離を置く
夫婦の住まいを替えることはすぐにはできないかもしれませんが、姑が簡単に一人では来られないような距離があることが望ましいですね。
②姑のいうことには、否定はせずにまず肯定する
「そうですね」「そういう方法もあるんですね」など、一度認められれば姑も悪い気はしないものです。必要であればそのあとに「今回はこのようにしてみます」「一度こうしてみたいと思います」など、自分の考えを伝えてみます。
③姑を頼ってみる
こちらから「こういう時はどうしたらいいですか?」「お義母さんならどうしますか?」などと、意見を聞くことで姑の気持ちが落ち着くこともあります。「私を頼ってくる可愛い嫁」と感じ、夫婦に何か困ったことがあれば相談してくれるのねと安心して、過干渉も少なくなるでしょう。
④姑に夫のことを、愚痴らない
愛する自慢の息子の文句を言われて、嬉しい母親はいませんね。むしろ夫を褒めることで、姑からも「いい嫁」と思ってもらえる可能性が高くなり、夫婦仲良くやっていると安心できて姑からの過干渉も減ることでしょう。
⑤夫や子供に間に入ってもらう
頻繁に電話がかかってくるような姑には、息子である夫や、孫である子どもから電話をさせることで姑も喜んでくれます。姑は息子や孫と話せて、心配している気持ちも少しは落ち着くことでしょう。
⑥妻の実家ばかりを大切にしない
姑から、嫁の親ばかりを大切にしていると思われないように注意しましょう。負けず嫌いの姑の場合は特に、過干渉を助長させることが考えられます。
⑦迷惑していることを、夫とよく話し合う
夫も大事な母親の悪口は聞きたくないと思っていますので、悪口でなく「お義母さんがこうしてくれると嬉しいんだけど、貴方から話してくれない?」などと話してもらえるように伝えましょう。どうしても姑からの過干渉がおさまらない場合、嫁のあなたの精神的な負担が大きくなることも考えられますので、離婚についても夫婦で考える必要があるかもしれません。
いかがですか。
夫婦の話し合いで、解決策が見つかる場合もあると思います。夫婦間も嫁姑間もお互いの思いやりが大切なのです。
悪い所ばかり見ずに、姑のいい所を見つけていくことも必要なことですね。姑の過干渉に対する対策として、何かあなたのお役に立てたなら幸いです。
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